山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

松尾スズキさんが好き。

本多劇場に、大人計画公演「まとまったお金の唄」を見に行く。千秋楽は、満席で、補助席が出ていた。

いやあ、とても笑いました。面白かった~。いろんな仕事の締め切りを抱え、ひとさまの芝居を見ている場合か、って状態だったんですけど、家でウジウジ考えているより、ぱーっと、派手なもの見に行ったほうが、かえってよいだろうということで、出かけてしまいました。

結果は、やはり良かった、見に行って。だってさ~、松尾スズキさん、ほんと好きなんだもん。かっこいいよ~。本日、関係者席だったので、隣は某ハンサムな俳優さんだったわけです。確かに美形なんだけどさ~、そういうもんじゃないよね、ひとの魅力って。松尾さんって、出てきただけで、舞台がしまるというか、立っているだけで楽しい。オマワリさんの制服がまたよく似合ってて。

それから、阿部サダヲさんのキレのいい動き、迫力あるブルース、クドカンさんもギターかきならして、よかったな~。批判の言葉はたくさん知ってるけど、ほめるとなると、急に語彙が稚拙になり、
ひたすら、「よかった~」しかいえまへん。

でも、もう少しいうと、松尾さんの好きなところは、そこにウケとか狙いとかマーケッティングが感じられないこと。好きなこと、面白いと思うことを、あとさき考えずにぶつけてる感じがいい。ややもすると、どうしたら当たるかとかを、自分がやりたいことより優先したくなるので、こういう、はちゃめちゃなものみると、安心するんだよね(失礼な言い方かな)、そっか、好きにすればいいんだ、自分が面白いと思ったものを信じればいいんだってね。

浮かれて、シモキタで少々飲酒して帰ってくる。
帰宅して、BBSを見ると、拙著を気に入ってくれたひとからの書き込みがあり、幸福な気分であります。好きな芝居が見れて、美味しいお酒をちょっと飲めて、このお仕事があれば、ほんと、幸せでございます。というわけで、ハッピーな日曜の夜。

映画、やっぱ、撮りたいな~。