山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

まだまだ旅は続く。


波照間の続き。写真は、「北浜」とかして、ニシハマと読む、まさにエメラルドグリーンの海。
リーフの先は急に深くなるんだけど、その近辺ではすごい数の魚の群れに出会うことができる。見知らぬ女の子が、「クマの実」が見えるよって教えてくれて、がばっと潜るけど、そもそも、「クマの実」が何か知らない。海面にあがって、「クマの実」ってなによ?と聞いたら、2人の女子に大笑いされた。「知らないんですか?映画のニモのモデルになった魚ですよ」ということで、ふたたび潜ると、オレンジ色の魚に遭遇。そうか、これがあの「ニモ」なのね。映画見ていないけど。


海からあがって、黒糖のかかったかき氷をいただく。すごい量だと思っても余裕で食べられてしまう暑さ。波照間はほんと、日本じゃないみたい。店の作りなどもバリやタイの海岸みたいだし。


そして、波照間を後にして、船にて石垣、さらに、エアにて那覇、さらにタクシーにてコザまできた。
写真は、石垣島の灯台。
波照間で考えたこと・・。 与那国も波照間も東京よりも台湾に近い。昔は、台湾との交流が盛んで、優秀なひとは、台湾の大学に進んだという。与那国で話しをきいたおばあさんの夫は医者で、台湾の医大の卒業だった。船で一時間ほどの距離らしい。飛行機だったらもっと近いにちがいない。

ところが、八重山諸島が日本に復帰してから(沖縄と一緒にね)、台湾との交流はなくなったらしい。いや、交流できないわけではないが、外国になってしまったので、そうそう簡単に行き来できなくなったらしい。なんだか、変な話しだと思った。近いのに、国境という線が引かれた途端、簡単には行き来できない、遠い国になってしまうなんて。

八重山諸島にいると、文化の違いをしみじみ感じる。あきらかに「南の国」って感じがする。ぼんやりとだけど、国境について、考えてしまった。だから、波照間の先端に日の丸があったことに複雑な思いがした。

(昨日からコザにいるけど、とりあえず、波照間ネタを書いてしまった。コザについては、明日)