山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

なにかになりたい女性たちとコリアン・フレンズ

今日は、作家やライター、編集者を目指すひとの講座みたいなところで、話をした。
話っていうか、自分はどうやって作家になったか(まだ、作家になった気分ではないけど)みたいなことかな。

受講生は100名近くいて、半分以上が女性だった。ああ、みんな、今の自分ではなくて、何者かになりたくて、お金を払って、時間をつかって、この場所にいるのだな、と思ったらせつなくなった。なにかになろうと、切実に思っている姿に打たれてしまうわけだ。なぜなら、かつて自分もそうだったし、今ですら、もっと先へ、もっと先へと考えている節があるから。

これまでたくさん仕事をしてきて、ドラマの監督などもやってきたにもかかわらず、私は大勢の人の前に立つのがものすごく苦手だ。理由がわからないけど、近年この苦手感が強くなったように思う。なぜかな。

まあ、大勢の人の前でなにかするより、ひとりでこつこつする仕事が好きだし、それでお金をもらっているのだから、いいや。自分向きの仕事だし。講座のあとに、たくさんのひとが、拙著を買ってくれてうれしかった。それもみんな女性ばかりだった。

夜は、韓国から出版エージェントの女性が来日しているので、和風庭園のある店で宴会をした。メンバーは昨年放送になった、「韓国における日本文学のあいまいな軽さ」というドキュメンタリー番組のスタッフたち。といっても、全員で4人だったけど。韓国ロケの思い出話などして、楽しかった。彼女は明日の朝、朝5時には、出発するというのに、ひきとめて2時まで飲んでしまった。いいコなんだな、彼女が。

そもそも、その出版エージェントの女子がいなかったら、その番組はできなかっただろうと思う。だから、感謝しているんだな、今でも。そんなわけで、楽しい一日だった。
(仕事はちょっとさぼった。明日は頑張るつもり)