山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

恐るべし太陽。

太陽の光とはなんと恐ろしいものか。
7月に引っ越したんだけど、それまでは、ほとんど光の入らない部屋で寝ていた。一応、窓はあるけど、マンション内の共同廊下に面しているだけだから、昼間でも暗かった。こんな穴蔵みたいなところで寝ていると、身体に悪そうなどと思ったが、そうでもないということを引っ越して思い知った。

今の家は、寝室が南に面しており、しかも南に大きな窓。部屋の構造上、窓の下にベッドを置くしかない。つまり、窓の下には頭ってことになる。これが、あーた、大変なのなんのって。窓にはブラインドとその上に布製のカーテンを下げているのだが、午前中の明るさたるやない。だいたい、午前4時~6時頃に就寝し、お昼頃起きるというのが、自分にとってベストなタイムスケジュールである。これが一番調子がいい。ところが、この部屋に来てから、ものすご~く、寝苦しい。寝ているって言うのに、太陽がじゃんじゃん、ひとを照らす。すると、「午前中は寝るもの」という体内時計を持っているはずの私にも、生き物の基本が在るらしく、太陽に反応しちゃうのである。

私の身体のなかで、眠りたい後天的な私と、光あるうち光のなかを歩めという、原初的な部分が戦っているのである。自分のなかにも光を浴びると目覚めようとする、野性の気配があったのだ!という発見はうれしいが、すでに、野性の獣ではなく、都会の脆弱なヒトである私は、熟睡できやしない。そこで、ベッドの頭の位置を変えるという暴挙にでてみたが、部屋の雰囲気が大きく損なわれる。なんかこう、一時的に避難しているひとの部屋みたいになる。う~む。

そこで、たどり着いたのが、暗幕である。テレビの撮影の時、昼間を夜に変えるため、窓に暗幕をひくことがある。・・これぞ、私の部屋を夜にするアイテムだ!インターネットで探し、暗幕注文。あと10日ほどで来るらしいので、今からすご~い楽しみ。これで、もとの穴蔵のような部屋にできる。

いやあ、ひとは自分を裏切ってはいけませんね。しょせん、もぐら、しょせん、ドラキュラ、太陽の降り注ぐ部屋になんか住んではいけませんね。とはいえ、リビエラとかさ~、カリブ海とかも好きなんですけどね~。