山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

小説の主役は書店員?

昨日は、朝日新聞のいじめっこ記事に異議あり!ってかんじのことを書いたけど、いやあ、悪いことはできないねえ。(って、別にしてないけど)。今朝、同じく朝日新聞読んでたら、「表現の秋」というコーナーに、「小説の主役は書店員」という記事があった。元・書店員のひとが、書店員が主人公のミステリーを書いたらしく、それに関する記事であった。ふうん、そういうこともあるのねえとぼんやり、読み進む。

最近、書店員を主人公にした小説がいろいろあって、しかも評判になっている・・と続いている。そうかよ、あっしの二作目だって、書店員が主人公で、ブームとか言われる一年前に出してるさ・・とはかなんでいたら、あら、身覚えのある書名が・・。拙著も書店員が主人公の小説のひとつとして、紹介されてました。やったね!

しかしさ、ほかの小説はざっくりしたあらすじまで書いてもらっているけど、うちのコについては、ヒロインはアルバイト書店員・・という、ほとんど情報として魅力のない記述であった。(ひがむぞ)。もちろん、これは仕方ないかな。ここで取り上げられていた本のうち、一冊は読んだことあるけど、なんつうか、前向きだったり、よいこの書店員なのよね。私の本の主人公はさー、書店員としては、表面的には、かなり不良(ワル)ですから、新聞メディアとしては、書きにくいのであろう。

ここでもほら、職業による、思いこみが・・。書店員=本に親しむ、善良なひとっていう前提がある。底にあるのは、本が好きなひとは、知的で善良ってことかしら。私の主人公みたいに、本は好きでもインランだと嫌われるのでありましょう。まあ、いいけどさあ。それとも、昨日の批判的物言いに対して、「じゃあ、おまえの本については、ちゃんと書いてやらねえよ」という見せしめがあったか。ないない。(たぶん)

と、ぐだぐだ言ってますけど、こんな形でも取り上げてもらえると嬉しいです。売り上げにつながらないかなあ。つながらないんだろうな。だってさ、このブログのアクセス数もいつも通りだし、SNSの方ではかろうじて、1名が、新聞によってやってきたくらい。あるいは、新聞を読む人とPCを操るひとは、あまりかぶってないのかなあ。

そんなわけで、新聞に小さく載って、めでたし、めでたし。それでも、人生は続くし、僕らは生きていくのさ・・みたいな口当たりのいいことでも言っておこう。