山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

男のパンツ、はいてます。

最近、コピーライターの勉強をしております。

今更、転職か?…ということではなくて、本のタイトルの重要性をしみじみ感じているからでした。で、遅まきながら、いいタイトルを付けるために、コピーライターの勉強をすることにしたのだ。これまでは、中身こそすべてと思ってきて、タイトルにかける時間と力は、それほどではなかったと思う。

生来、コピーライトのうまいひとはいる。タイトルばっしと決めるひと。残念ながら、自分にはそういう才はあんまりない。いや、百歩ゆずって、テレビ番組のタイトルやサブタイトルなんかは、けっこう、いいもの考えてきたと思う。でも、本(小説)については、素人だ。テレビのサブタイトルって、ちょっと下品でもいいから、わかりやすくて、ひと目を強く惹くものがいいと思ってる。視聴率に如実に反映するから。その世界で20年やってきたので、自分には、ベタなタイトルの付け方が身に付いてしまっている。過去にテレビでつけたタイトルで、けっこう、いいと思っているもの。

「韓国における日本文学のあいまいな軽さ」
「ある女性誌がつくったカワイイ宇宙」 などなど。

じゃあ、それでいいじゃん…という気持ちになれなくて、小説のときは、「気取って」しまう。あるいは、あからさまなタイトルを避けてしまう。柄谷行人さんが、狙いすぎのタイトルははずかしいからといって、「探求1」ってタイトルにした…なんて話に、いいなーと思ってしまう私である。(古い話だけどね)。

どっちにしても、「タイトル、うまくない」という気持ちがあって、なら、いちから勉強しようと思った次第。ヒットメーカーの知人に言わせると、「コピーライター雇えばいいじゃん」とのことなんだけど、それはいつでもできるんだから、とりあえず、自分で勉強してみようと思って。

そんなわけで、「コピーライター」の副読本などを読んでいます。これはこれで、面白いのねー。今、手にしているのは、「コピーバイブル」(宣伝会議)。一流のコピーライターがいろいろ教えてくれて、たいへんためになります。でも、読んでるだけじゃだめで、実際書いてみないとね。

開高健とか五木寛之とか、林真理子とか(敬称略)、かつてコピーライターだったんだもんね。しかし、最近は、コピーライター出身の作家ってあんまり出ないな。なぜかしら?

それはともかく、日々、勉強なのでありました。

今日の日記のタイトルは、パンツの名コピーから拝借しております?