山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ピアノマン。



今日は、稲本響さんのピアノのライブに行ってきました。(パンフレットをスキャンしてみた。実はこれまで、トリミングの方法がわからなかったんだけど、ふと学習した。ハンサムなので、大きく載せてみました)。とても賑やかで楽しいライブだった。著名な俳優さん、女優さんらもいらしていて、人脈の広さを思いました。

稲本さんとは、後輩の結婚式で知り合った。席が隣だったのね。とても美少年であるけれども、礼儀正しく、賢く、そして、とても前向きな方である。しかし、なによりすばらしいのは、やはり演奏しているときの無心の感じ。身体がピアノにすいつけられるようになって、腕や手や指が楽器の延長のように、しなやかに動き回る姿が美しい。音を作り出している瞬間を見る感動がある。音だけじゃなくて、演奏している姿がまるごと美しいのである。

今日はわりかとポップな選曲であったけど、個人的には、クラシック系の静かなものを奏でるときの感じが好きである。腕などの動きが美しいんだよなあ。こういう姿を見ると、一応、自分も作り手なんだけど、作ってる最中はちぃーとも美しくないよなーと思って、ちょっと落ち込む。作っている最中も、作っているものも同時に美しいってすごいよなって感じ。

コンサートのときは、毎度、マイピアノを運び込むとか、ピアノミュートなるものを発明し、特許を持っているとか、一芸術家なんだけど、べつの才覚もあるみたいだ。後輩の結婚式で、いろいろ話したけど、そのとき、一番印象に残っていたのが、「作曲にゆきずまったときどうするか?」って話である。

これは、切実な問題で、自分も書いていて、「だめだー」って思うときがあるので、その抜け出し方は知りたいわけです。するとですね、彼は「自分の作曲した他の曲を弾いてみる。他のひとの曲を弾いてみる」などと教えてくれた。ふむ。確かにそうなんだよなー。パソコンの前で煮詰まっていてもダメなのときは、他の本読むのが結構効く。散歩とかより良かったりする。(作り手のひとに会うとどうしても、マイナスからの脱却の方法を聞いてしまうのでした)。

そんなわけで、楽しい一夜でした。
(明日も六本木でやっているようなので、そそられた方はぜひ。)