山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

映画「クリアネス」



というわけで、自分が脚本を担当した、映画「クリアネス」の試写会に行ってきました。
これまでも何度も行こうとしたのに、寝過ごしていたという困りものですが、今日は、ほとんど寝ずに行きました。

ううむ。主演の若いふたりがとても頑張ってくれていました。杉野希妃さん、清潔感があって、かわいかった。細田よしひこくんは、役が彼にぴったりで、おまえはほんとにレオだなーと思った。本読みのときから感じてたけど、彼、レオという役をがっちりつかんでた。少なくとも、自分が脚本を書くときに想像したレオにぴったりだったし、たぶん、想像を超えてました。彼、すごい。女子に人気でると思うな、この映画で。

自分が書いたセリフでよいなーと思うところでは、思わず泣きました。いやあ、はずかしい。ナレーションは数書いてきただけあって、やっぱりうまいんですよ。聞かせるのね。泣けた。

しかし、自分は作品としてどうかと思っていても、悲しいシーンですぐ泣いてしまうよなヤワな人間なので、わたしが泣いていたからといって、感動の嵐だったわけじゃありません。もうひとりの自分が、冷静に批判的にちゃんと見てました。

それでしみじみ思ったこと、映画とテレビドラマはちがうのだなーと。今更な感想なんですけど、そして、これまでテレビドラマも映画もたくさん見てきたのに、自分が書いてみないとわからないことってあるんですね。ああ、実践を甘く見てはいけないと思った。映像になって初めてわかることがいっぱいあったなー。今からホン直ししたいくらいだ。(笑)。

わたしが一批評家なら、「この脚本家はところどころいい部分はあるが、まだまだ、修行が足りない」と思うことだろう。まだまだなんだ、ほんとに。いや、でも、ベテラン篠原監督が、いらない部分をうまく削ってくれて、ずいぶんと切ない物語になっておりました。うー。

というわけで、2月から、渋谷のユーロスペースほかにて、「バレンタインロードショー」だそうです。カップルで見にいってくださいねー。こういう恋をしていた時代もあったなー。


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