山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

あの頃の未来。

今日は、ジムに行って、映画に行こうと思っていたのに、なんとなくぶらついているうちに、一日が終わってしまった。うう。夕方になって、計画を諦め、代わりに、ばら寿司(っていうか、ちらし寿司)を作りました。

先日、映画「歩いても歩いても」を見たんですけど、この映画の冒頭で、樹木希林さん演じる、お母さんが、そりゃあもう、美味しそうなばら寿司を作っているんです。茗荷が千切りにされたり、枝豆がゆであがったり、できあがりは出てこないんだけど、なんとも美味しそうな感じなんです。それもお寿司やさんのばら寿司とちがって、その家庭ならではの料理って感じなんです。このほか、トウモロコシの天ぷらなんかも出てくるんだけど、これもすこぶる美味しそう。そしてこれもまた、この家ならではの料理なんですね。

母親の作る料理っていうのは、その家庭の共通言語というか、思い出の集積みたいなものがあるのではないかしら。料理によって、その家族を語るような。そういう小憎い演出がちりばめられた映画でありました。(映画の感想はちょっとおくとして)。

で、まず、これで「ばら寿司」食べたい!と思い、先週、鎌倉の「五條」という店で食べました。この店のばら寿司がまた、すんごくうんまい。普段は、寿司といえば握りの方が好きなんですけど、「歩いても歩いても」の影響下にあって、ばら寿司状態だったためと、五條のメニューに載っていた写真があまりに美味しそうだったので、注文した次第です。すると、写真以上に美しく、なおかつ美味しかった~。

ということで、今度は自分でそれを作ってみたくて、みたくて。で、なんの達成感もなかった一日、(ネットでロケ場所探しは一応やってたんだけど…)、夕方から買い物に行って、ばら寿司、作りました。

ご飯は酢飯にして、茗荷とゆでた枝豆としそとごまを入れました。ここらへんは、「歩いても」寿司のマネ。で、この上に、マグロとマダイの漬けとカニ少々を載せまして、自分で酢に漬けた生姜、錦糸卵、ノリを散らした。写真を撮るまえに食べてしまいましたが、いや~グッドでした。自分で作るのも楽しいな~。

夜は、暢気に「四つの嘘」を見ました。このように展開していくのね。優等生だった少女は専業主婦になる…、勉強好きだったコは、有能な外科医に、文学少女でふしだらだったコはそのままに…ってキャラ設定ですが、なるほど。そういうものかなー。

優等生だった友達がまわりにあんまりいないから、優等生の行く末はわからないけど、勉強好きだったコは…、いや、私です、私は現在はこんなんですが、勉強好きだったんですね~、外科医になれなかったけどね、仕事熱心なのは、同じかもしれない。ただひとつ「四つの嘘」と意外と違うな~と思ったのは、高校生の頃、早熟で恋愛体質だった友達は、わりとおとなしく普通の主婦に収まっているケースが多いように思う。10代で遊び尽くすと案外、その後の人生は、穏やかなものになる。これはあくまで私の意見ですが。

そんなことを考えながら、「四つの嘘」を見るのは楽しいです。

明日こそ、ジムに行こうっと。一見優雅な日々であります。今、こんなに楽していると、夏の後半に忙しくなるので、ちょっと怖いです。ブルル。