山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

本気の言葉には…。

試写会で映画「青い鳥」(中西健二監督)を見てきた。

始まるとすぐに主題歌と思われる甘く切ない歌入りの曲が大音響で流れる。正直、ひく。歌入りの切ない曲が流れれば、知らないうちに「感動モード」に引き込まれやすい。テレビドラマなどでよく使われる手法である。ので、この時点では、「お涙もの」ではないかと思って、警戒した。

ところが、ちがっていた。主題歌が流れるのは、オープニングとエンディングだけで、どころか、心情を盛り上げるような音楽もほぼ全編でほとんど流れなかった。芝居だけで、その世界だけで、中身を伝えていこうとする決意みたいなものを感じた。ものすごくまっとうな、ものすごく正面からテーマに取り組んだ、まじめな映画だった。近年まれにみる、まじめさ。その無骨なまでのけれんみのなさに、とても好感をもった。

もっといくらでも、「衝撃的」にでも、「感涙的」にでも作れただろうに。芝居も全体的に抑えてあって、静かでリアルな世界だった。

帰宅の後、近々行こうと思っている北海道取材の準備。思ったように進まなくて、足踏みしてたら、ミニがしきりに咳をしていることに気づく。咳なのか、嘔吐しようとしているのかわからない。苦しいのか、どこか痛いのかもわからない。犬はなにも言わないから。それで、どんどん心配になって、このまま苦しんで死んでしまうのではないかと思い、夕方以降の予定をやめて、動物病院へ。

普段は徒歩だけど、獣医さんに相談したらあまり歩かせないほうがいいと言われる。タクシーをつかまえて、犬を乗せていいか交渉する。幸運なことに一台目でOKが出て、「うちでも柴犬飼っているから」と笑顔で乗せてくれた。ありがたいなーよかったなー。

それで、病院へ。すぐにレントゲンと血液検査となる。日頃行っている病院では、検査の間、犬を預けてしまうので、待合室で待つか、いったん家に帰って出直すか…である。30分くらいで終わると聞いたので、広尾の街をブラブラ。時々通り過ぎる一度入ってみたかったブティックが、今日は開店していたので、入る。ウインドウから見たとき、予想していた通りの好みの品揃え。(セレクトショップってやつ)。自分の好きなフィロソフィの服とか知らないブランドだけど、いい感じのセーターとか売っている。お店のひとも感じいい。(高いけど…)。しかし、さすがに心からショッピングを楽しめない。もしや、ミニになにかあったら…と思うと、カシミアのセーターどころではないのだ。

他の店も見たりしつつ、病院へ戻る。すると、ミニ、気管支炎とのこと。とりあえず大事には至っていないので、抗生物質を飲んで様子を見ることに。よかったー。待合室で話した別の飼い主さんは、気管支炎に気づかずに一ヶ月経過し、今は、肺炎になっているとのこと。犬はなにも言わないからね…。

早めに行ってよかったー。帰りも交渉してタクシーで。最近のドライバーさんは、犬好きなひとが多いから嬉しい。「お大事に」なんて言われる。あー世界は悪意に満ちているわけじゃないんだなー、なんてことを思う。

夜、体力をつけるために、豚のレバーと鶏のササミを買って煮て、ミニに与える。…豚や鶏は殺して食べているわけだが…。

さらに夜、やっぱり「風のガーデン」見てしまう。……。感想は後日。

「青い鳥」のなかでしきりに言ってた「本気の言葉には本気で返さないといけない」というセリフをしきりと思い出した。