山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

泣けた…。

今日、一通の手紙を受け取った。

封筒の裏には、知り合いの本のエージェントの会社の社長の名前があった。
なにかの宣伝とかお知らせなんだろうなーとぼんやり、封を切った。出てきたのは、3つのキャンディと手書きの手紙だった。



アップルシードエージェンシーの鬼塚さんからの手紙。

新刊「もしもこの世に天使が。」をお送りしたので、その礼状だった。本を送るとき、同封した手紙に、私は、「5冊も本を出せるようになりましたが、なかなかベストセラーにならず、苦戦です」というようなことを書いたと思う。たぶん、それに対する答えのつもりで手紙をくれたんだと思う。

新刊について書いてあったあと、最後の一枚に、

「小説を五冊も世に出すことは、たとえベストセラーになる本がまだなくても、素晴らしいことです。これからも頑張ってください」

とあった。じんわりした。そうか、そうだよなあと思った。そして、社名の入った3つのアメ。アメを送ってくるなんて、子どもか、私は…!

嬉しかった。手紙とアメが。

最近、いろんな仕事の状況で、「売れる」「当てる」にはどうしたらいいかを強く要求されていたので、ちょっとくさり気味だった。なんとかして「売れない」と先がないよ!とくさくさしていたのだが、そして、それはひとつも変わっていないんだけど、でも、そんな時、こういう手紙をもらうと、泣けてくる。

鬼塚さん自身は、エージェントをやりつつ、自身も作家で、ベストセラーをいくつも出している。そういう人だけど、心が細やかというか、ひとの心に届くようなところがある。なんか、嬉しかった。

ので、手紙を載せてしまいました。アメもひとつ食べたよ。

自分もこういう心遣いのできるひとになりたいな、と思った夜。