山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

革命前夜2

朝日新聞を読んでいたら、共産党に入党するひとが増えている…と書いてあった。

この一年で、急増したらしい。政治的に共産主義に感銘を受けて…というのではなくて、急に仕事をなくしたり、お金が稼げなくなって困ったりして、相談する場所がなくて、共産党にたどり着いたってひとが多いらしい。

そっか。昨年の「蟹工船」のベストセラーは、気まぐれなんかじゃなかったんだ。年末に、「革命前夜?」というタイトルで日記を書いたけど、ホントに、日本って今、そんな空気になっているんだな、知らなかった。これって周知の事実なの?自分だけがぼんやりして、気づいていなかっただけ?

そう言われてみると、チェ・ゲバラの映画も公開されるし、空気は、「すべての労働者よ、団結せよ!」的な方向に向かっているのかしら。が、「団結」とかって言葉、今の若い人々がもっとも嫌いそうだと思っていたけど、困窮したらそうでもないのかな。団結しないと乗り切れないのかな。

が、ソ連にしろ、北朝鮮にしろ、社会主義や共産主義国家が、結局、あんまりうまくいかないってことは、20世紀の歴史が証明してしまったから、同じようなことには、さすがにならないよね。かつては、共産主義に理想を夢見たのかもしれないけど、今は、理想ではなく、「他に方法がない」からという消極的理由から選ばれているのかもしれない。で、どうなるんだろう。

グローバリズムの失敗については、毎日ニュースや新聞が論じているように思うけど、これも実はマスコミの中だけのことなのか?それとも現実?いや、実際、大企業が大量解雇とかしているし、株価も下がっているのだから、現実は現実だよね。派遣村の炊き出しとかあるし。

革命は起こらなくても、革命的なことが起こるのかな。それを望む気運が高まってくるのかな。政治・経済に基本うといので、「なに、ねぼけたこと言ってんのさ」って思われるかもしれませんが。

だからって、今、自分はどーしましょ。90年に制作会社を辞めてから、ずっとフリーで働いているから、フリーターと言えば、フリーターみたいなもんだし。いつも明日どーなるかわからない…というのは言い過ぎだとしても、なんの保証もなく仕事してきたからなー。資本は身ひとつだし。一応、約束している仕事はいくつかあるけど、それだって、なんの前触れもなく、「ごめん、キャンセル」と言われたら、すぐに切られてしまうしなあ。が、常にそうやってきたので、あんまり危機感がないな。もっと危機感持たないといけないのかもしれないけど。

たまたま、19年間、フリーでいられた…生き延びた…ご飯食べられた…って感じ…などと書いたら批判を浴びるだろうか。でも、基本はそうなんだよなあ。まあ、仕事がなくならないように、水面下でいつも努力はしておりますが。そして、いただいた仕事はご満足してもらえる仕上がりを常に目指しておりますが…。日々、精進して。それは映像の仕事も文筆の仕事も同じに頑張っているが…。

革命、起こるのかなあ。

などということを考えた、連休の真ん中。連休関係ないけど。