山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

顔が変わる瞬間

今日は、久しぶりにエステに行きました。フォトフェイシャルと抗酸化トリートメントのふたつをやりました。効いているのかどうか、自分でもわからないですが、ちょっとした気休めみたいなもんだろうか。が、2時間近く、いろいろやられて、なんか、今でもみょーな感じです。全体的に顔が赤らんでいるが、大丈夫なのだろうか。明日は大事な打ち合わせがあるというのに。

ということで、書き物生活から、映画準備生活へ、徐々に乗り移っております。一番のテーマは、まずは、早起きです。それと、体力の増強。(いや、もちろん、大事なのは、中身です。脚本です。キャスティングです。演出です。が、それを維持させるのは、体力だからなー)。

もちろん、長くやってきた仕事というのは、その場に行くと、がらりとその世界に入れるものだったりもします。顔が変わる。

知り合いの女優さんのお話です。彼女は、末期ガンだったんですが、病をおして、お仕事されてました。ギリギリまで女優業をされ、それも難しくなったころ、とある公開トークに出演されたそうです。一緒に出演した彼女の親友の脚本家から聞いた話ですが、そのトークの直前まで、彼女は、体力の消耗激しく、車いすで移動していたんです。確か、亡くなる一ヶ月くらい前のことです。

それで、友人である脚本家は、こんなに弱っていて大丈夫なんだろうか…と心配していた。ところが、いざ始まって、司会者に紹介のために名前を呼ばれると、車いすからすっと立って、まるでなにもなかったように、ハイヒールをカツカツいわせて、舞台に上がったそうです。そして、舞台にいる間は、ものすごい集中力でお客さんを笑わせたり、泣かせたりと盛り上げたそう。脚本家の方が、
「女優だなあ」ってしみじみ思った…って言ってました。

そういうことって、わかるような気がします。この女優さんは、もちろん、ひと一倍、女優業に命賭けてましたから、そうだろうと思うのですが、自分ごときでも、ひゅっとその仕事の顔になれるときがあります。顔が変わる…とよく言われます。まあ、普段、だらだらしているからかもしれませんが(笑)。

そういうわけで、心を入れ替え、演出というものに頑張りたいと思います。わくわく、どきどきでございます。