山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

アフリカのために働く彼女。

今夜は忙しい合間を縫って、友人2名と会いました。今日はそのうちのひとりがやっていることを書こうと思います。(疲れているし、このあと、台本直しがあるので、途中でめげるかもしれない。そしたら、失礼)。

彼女は、仕事がきっかけでケニア、タンザニアを訪れるようになり、現在、タンザニアに、サファリパークを作ろうとしています。もちろん、ケニア、タンザニアにはいろんなサファリパークがあって、外国人がサファリパークを作ることはそれほど珍しいものではありません。

というより、地元のひとにとっては、なんでもないものでも、海外から、とりわけ、文明化され、都会の生活に疲れきっているひとから見たら、とても新鮮な、野生動物の姿が、観光のポイントになることに気づくのは、外国人だからこそ…とも言えます。

で、現実は、ヨーロッパのひとびとがサファリパークを作り、セレブ相手に、豪華な施設を作り、丸儲けしているという構図があります。これでは、地元のひとはちっとも潤わない。それはよくないのではないか…という考えから、彼女が作ろうとしているのは、同じサファリパークでも、地元の人びとに富が還元されるシステムです。

彼らにサファリパークの運営のしかたを教え、英語を教え、経営を教えて、「援助」してもらうのではなく、「自立」できるようにしようとしているそうです。すごいでしょ。偉いよね。

そのために、土地をおさえて、そこに10年がかりで、サファリパークを作っている。もちろん、普段、彼女は日本で生活し、別の仕事をちゃんと持っています。(そこでも高い評価を得ている)。

今日はその話を聞いて、自分のためではなく、他人…それもはるかアフリカのひとびとのために働く…ことをとても自然にできる姿に打たれました。

わたしは「自分の作品、自分の小説…」と「自分」ばかりにとらわれているから。

けど、彼女自身は気負いはないんだな。

少しだけ嬉しいことは、そんな活動をしているそのひとが、自分の映画をとても気に入ってくれたことです。映画を見たあとに、心のこもった長いメールをもらったし(……泣きました)、今日も、こっちの映画のこと、「よかったね、あとからしみる映画だよ」「うちは家族でまた、見に行ったよ」とか言ってくれて、すごく嬉しかった。

さっき、昨日のブログに「さと」さんから、自分の小説読んでくれた感想もあって、(これも泣いた…)、なんかねー、自分、アフリカのひとのために、なにもできないけど、少しのひとには、書いたものや撮ったものが伝わったから、いいことにしょうか…って思ったりしました。

さあ、深呼吸して、朝まで、ドラマの台本直しです。ガッツ!