山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

映画「噂のモーガン夫妻」

数日前に見たけど、ちゃんと感想を書かなかったので、書いておこう。
ネタばれはあります。…ってこれから書くから、わからないけど、一応、言っておきました。

さて、「噂のモーガン夫妻」は、ニューヨークに暮らすセレブカップルのお話です。弁護士の夫は、ヒュー・グラント、不動産会社の社長は、サラ・ジェシカ・パーカー、という、ある種の年代の女性たちから、きゃーという歓声を上げそうなキャスティングです。いえ、失礼しました。歓声を上げたのは私でした。

だって、ヒュー・グラントと言えば、結婚向きではないモテ男の代表みたいなひとです。なかでも、「ブリジット・ジョーンズの日記」の時のヒューさんが、一番好きであります。で、一方が、あの、「SATC」のサラ・ジェシカ・パーカーですよ。そりゃあ、見たくなるでしょ。

…多分、制作側も、「これなら、当たる!」って考えて企画したのだろうと思います。(知らないけど)。ストーリーよりも最初にキャスティングがあったのではないかしら。(知らないけど)。まあ、そういうわけで、自分もキャスティングに魅了されて見に行ったわけです。

場所は、六本木ヒルズで、見ました。家から近いってこともあるけど、内容的に、六本木で見るのがよさそうだったので…。しかし、思ったほど集客はなく、女子ばかり、あるいは、女子にひっぱられてついてきた男子連ればかりでした。

で、内容は、う~ん、でも、そんなに悪くなかったです。特に新しい感動とかなかったけどさ…。あと、ヒュー・グラントも年取ったなーとか思いました。

ざっくりしたあらすじを言うと、サラとヒューの夫妻は別居中。(役名を忘れたので、俳優名で失礼)。原因は、夫の浮気。でも、夫はやり直したいと思っている。で、必死に妻にお願いしている最中、ふたりは、殺人犯を目撃してしまう。命を狙われることになり、警察の保護プログラムによって、ワイオミング州の町へ強制的に移動させられる。経験したことのない田舎町で、最初は文句たらたらだったのが、だんだん田舎生活を楽しむようになり、それと同時に夫婦仲も回復して行く。せっかく、うまくいきそうになったら、殺人犯がやって来て…さて、どーなる?というもの。

おこがましいとわかってていうなら、自分でもこれくらいのシナリオ、2日あれば、考えつく。適当に笑えて、適当に感動的で、すべてはキャラクターショーになっている。田舎の人間=親切、とか、いろいろ。でも、これはこれでいいのかも。いいのかな?いいんだろうか。

日本では大ヒットとはいかなかったようだ。やはり、作りが甘いからか。キャスティングだけで当たるほど、日本の女子も甘くないってことか。アメリカではどうだったんだろうなあ。

やっぱり、ツメの甘い作品作っちゃダメってことかあ。テレビドラマだったら、充分OKな内容だと思いましたけれども…。

いえ、それは、映画>テレビって意味じゃなくて、要求されるものがちがうってことで。むずかしいなあ。テレビっぽいからって当たるってわけじゃないんだよなあ。

昨晩は、DVDで、97年公開の「フェイク」を見ました。これ、すっごい良かった-。実はこの作品は、某若手俳優が「大好き」と言ってて、やっと見たのだった。これについては、また、後日。