山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

イギリス 犬の旅 ゴールデンレトリーバークラブ

昨日の日記では、ミニへの思いがはじけてしまい、かなり感情的になりました。

そのせいか、心配してくださる、心温まるやさしいメールも何通か、いただきました。(返事はあらためて書きます)。

しかし、そもそも、イギリスへ行ったのは、単なる観光旅行ではないのです。おいしいものが食べたいとか、名所旧跡が見たいとか、お買い物がしたいとかではなく、とにかく、発作的に「ミニを思う旅」がしたかったのでした。

そうしないと、精神を正常に保てそうになかったし。

ひとつのテーマを持って、調べて、取材する…というそれなりに能力と体力のいることをすることで(もちろん、財力もいります)、ほっておくと嘆き悲しむことにつかってしまうエネルギーを変換することで、精神のバランスを保とうとしたのだと思います。

仕事がら(小説を書く、テレビ番組を作る)、おのれのマイナス感情を創作物というプラスに昇華させる…という行為を長らくやってきたので、ミニをなくしたとき、このままでいたら、危ない…自分のなかで危険信号が働き、決断させたのだと思います。

だから、ニコニコ犬の場所を訪ねているようで、ふっと深い闇に落ちてしまうのでした。

…と暗い前フリはこれくらいにして、ケンブリッジ近郊の動物病院をあとにして、向かったのは、サリー州で開かれる、ゴールデンレトリーバーのクリスマス会でした。

残念がならこの催しの写真はありません。17頭の仮装したゴールデンが登場して、身もだえするほどかわいかったのですが、会の主催者から、肖像権の問題などの理由で撮影は許可してもらえませんでした。

でも。楽しかった。私の気持ちは愛らしい犬たちへの思いに満ちました。

この会は、ショーにゴールデンを出場させている方たちの集まりで、なので、みんな、4,5頭はゴールデンを飼っていて、キャリアも何十年という強者(つわもの)ばかりでした。

でも、ゴールデンという美しくて甘えん坊の犬を愛するひとたちはどこか似ていて、犬も連れていないのに、すぐに打ち解けました。

犬たちは天使だったり、サンタだっりの仮装をして、飼い主と一緒にゲームを楽しんだり。

イギリスらしくミルクティーとお菓子で楽しい夜を過ごしました。

私が2ヶ月前に犬をなくしたことを話すと誰もが、「悲しいね」といって、やさしく抱きしめてくれました。

そして、仲間の証に、クラブのバッグをいただきました。



楽しかった!

この日、泊まったのは、こちらのホテルです。



ロビーはこんな感じ。



お部屋は、カントリースタイル。ハロッズで飼った犬のぬいぐるみを置いてみました。このコ、どこかミニを思わせたので、旅の友としてバッグに忍ばせておりました。



紅茶セットも常備されていてよかったんですが、このホテル、どこか変。



アガサクリスティーのミステリーに出てくるみたいな不思議な雰囲気がありました。

まず、部屋に電話がなかったんです。

コーディネーターさんから電話をもらう約束をしていたのですが、いくら待っても電話が来ない。それで、ふと気づいて、部屋の中を探したけど、どこにも電話がない。

携帯からコーディに電話すると、「ずっと呼び出し音が聞こえてた」って言うではありませんか。

フロントに電話して、電話機をつけてもらいましたけど、「どこいったんだろう?」なんてフロントのひとも言ってるくらい。

夕食は、イギリスらしく、フィッシュアンドチップスをいただきました。



翌朝のダイニングの様子です。



なんか、ミステリー小説の舞台っぽいでしょ?

朝食のあと、ホテルの庭を散歩しました。



朝なのに、この暗さ。

ブルっと震えて、ホテルに戻ろうとしたら、どこの扉も内側から鍵がかかってもどれません。

窓辺にはりついて、通りかかったホテルのスタッフに中にいれてもらおうとしましたが、誰も通らない。

ダイニングからロビーへいたるまで、誰もいない。

わーミステリー映画っぽいと面白がっていられるには、寒すぎました。身の危険を感じ、庭を出て、ホテルの正面玄関に回って、ようやく部屋に戻ることができました。

とにかく、ひとけの少ないホテルで、ダイニングではたくさんのひとが朝食をとっていたのに、ほかには誰もいないんです。

もしかして、朝食を食べていたのは幽霊?って思えるくらい。

これもまあ、旅の良き思い出といたしましょう。

さて、そんな経験のあと、ロンドン郊外のルートン空港まで再び車で戻り、いよいよ、スコットランドへの空の旅です。



こちらは、空港の様子。

数日前まで、スコットランドのインバネス空港は雪のため閉鎖されていました。だから、飛ばないかもしれない…としきりにコーディーは心配していたのですが、「天気だけには恵まれる」私。

ちゃんと飛びました。

そして、スコットランドでのロングドライブも、雪道を3時間…走れるかしら…とまたしてもコーディーが心配していましたが、無事、走りきりました。

この時期、イギリスは記録的な寒波に襲われ、ミニのDNAの故郷までたどり着けないのではないかと危ぶまれましたけど、私の「お天気体質」とミニやカナ、犬たちの導きにより、ちゃんとたどりつくことができました。

犬の神様ってやっぱりいると思った日々。

明日からは、スコットランドでのお話しです。

ゴールデンレトリーバーをこの世に誕生させた、ツイードマス卿のお城のあと、最初の犬小屋、などなどを訪ねました。

そこで、私が出会ったのは…。

ゴールデンレトリーバーのソウル?

それとも…。

以下、次号です。