京都疎開4日目。
今日はホテルを移動しました。
昨日までいたところは、部屋も広くて、近くに緑の多い公園もあって、快適だったのですが、連休に入って、値段が跳ね上がり、同じ部屋なのになんだかなーという気分になり、京都市内の、わりと便利なホテルへ移動して参りました。
ここは駅のそばであるし、連休でもあるので、すごい賑わいです。チェックインするのに、30分かかり、ランチを食べようとしたら、レストランも30分待ちでした。
とにかく、ひと、ひと、ひとであります。
しかも、部屋はよく確認して予約しなかったため、「喫煙ルーム」。
禁煙の部屋はすでに満室ということで、タバコくさい部屋であります。
昨日までのリゾート気分はふっとび、出張サラリーマンのようです。
しかし、奇妙なことですが、昨日までいたリゾート風のホテルでは、有料チャンネルに、一般映画はなく、全部アダルトチャンネルでした。しかも、2系統もあった…。
そして、今日のビジネスホテル風では、ちゃんと映画チャンネルあるんですよー。不思議ですねー。なんで、昨日までいたところ、アダルトしかなかったんだろう。
リゾートホテルで映画見る人っていない…という真実でしょうか。需要がなければ、そうなりますよね。
そんなわけで、にわか「ホテル批評」をしてもしかたないですが、今日は雨でしたし、引越しだけで疲れたので、部屋で洗濯をすることにしました。
ホテルのランドリーに出す…という方法もありますが、この「節約気分」「自分だけ助かろうとしてすみません」気分の自分ですから、そんなことはできませんでした。
日ごろは、ロケに行くときに、洗濯しないですむように全日分の着替えを持っていくような、足りないと現地で買えばいいと考えるような、本当に、浪費と怠惰のまざりあったような自分であります。
しかし、今は生まれ変わったのです。
というわけで、洗剤を買いにいって、バスルームで洗濯を始めました。
すると…。
これが案外、楽しい。
もともと、働きものですので、労働を始めると、その世界につい埋没したくなるのでございます。
最初は、靴下と下着だけ洗濯するつもりだったのですが、
「洗えるもの」は全部洗いたい…という欲望が生まれてきて、まずははいていた靴下を脱いで、洗い始め、次にTシャツも脱いで、洗剤槽に放り込み、ついに着ていた服を全部脱ぎ…一時は全裸となり…(バカか)、寒いので、ホテルに備え付けられている浴衣に着替えて、全部洗ってしまいました。
…前後の見境なく…。
その結果、よるご飯を食べに行くのに、着ていく服がなくなり、(いえ、ジーパンは洗わなかったのであるし、ウールのセーターを洗うのはさすがに、はばかれたのでやらなかった、エマールがあれば、別ですが)、素肌にセーターというちょっとセクシーな(バカか)姿に、ダウンを着込んで出かけることになりました。
靴下はなかったので、母親に借りました。
というわけで、洗濯物のたなびく、タバコくさい部屋で、本当に愚か者だなーと思いながら、これを書いています。
せっかく、洗ったけど、このタバコ臭が全部、張り付くのではないか…といまさら、気づくおろかさであります。
疎開の夜はこのように更けてゆきました。