山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

くにたち、彷徨。

昨日は、歌舞伎町で、映画「ブルーバレンタイン」を見て、枡野浩一さんや町山智浩さんや中村うさぎさんが、話す…というイベントに行って来た。

とにかく大盛況で、いろんな話をするひとがいて、面白かった。

唯一残念だったのは、私の席からだと、肝心なモニターが柱とかぶっていたこと。(試写室などではなく、会場は普通のお店だったので、しかたないのだけれど)。

映像的にもいろんなたくらみをかんじさせる作品だったので、残念だった。もう一度、ちゃんとした映画館で見たい。

で、試写のあとは、トーク大会だったけど、参加者も多かったし、考えもあまりまとまらなかったので、(柱問題で、集中力が落ちた…)ほとんど話さなかった。

だから、感想をゆっくり書きたいのだけど、実はさっきまで、別の映画に関する原稿を書いていたので、今日は書かないことにする。

少し静かにしていたいんだな。

地震が起こってから、いろいろ身辺が落ち着かなかったけど、映画を見たり、小説に集中すると、現実を忘れることができる…という効用を今更ながら思った。

かつては、人生がたいへんだと、そこから逃れるために、映画館や本のなかに逃げ込んだものだったのだ。

年を重ね、平穏な暮らしが続き、そのような緊急事態が減っていたのだなと思う。

いや、もちろん、去年の秋に犬を失ったときは、ものすごく衝撃を受けたのだけど。それは映画や小説に逃げて解決できるレベルじゃなかったし。

今もその傷はあまり癒えていない気がする。人生でもっとも悲しい出来事のような気がする。

それはともかく。

今日はちょっとした用事があって、国立(くにたち)へ行ってきた。



お花見をして、



自然食のレストランで食事し、パンを買って、



レトロな喫茶店で、



パフェを食べました。



これなんか、マロンとブランデーのパフェじゃよ。初めて食べたよ。大人のパフェ。おいしゅうございました。

国立、いいところだなー。こういうゆっくりした町にすんで、犬をおおめに飼って、静かに暮らしてみたい…とか思った。

町の風情は、鎌倉に似ているよね。住民のたたずまいも、美味しそうなパン屋さんやケーキ屋さんが多いところも。

陶芸とか、染色とか、小さなギャラリーが多いところも。

でも、ちょっと自分みたいな不純なやつは、暮らせないような気もした。目が醒めて、打ち合わせまで15分だったりしたら、毎回、アウトだもんな。

自分は、やはり、タクシーでどこでも15分で行けて、徒歩5分圏内にコンビニが3軒以上あって、幸せな家族があまり住んでなくて、深夜でもなんでも食べられる繁華街が近いところが、むいているのだと思う。

反エコ、反節電の、ダメ人間の住まいだな。

…と反省を込めつつ、犬という自然は大好きなんだけどね。