たとえば、奴らは、言葉を発しないし、毛皮を着ているし、彼らなりの太古のリズムで生きている部分がある。
そういうものに、都会の真ん中にいても触れることができるのが楽しい。
あと、思い通りにならないところ。
たとえば、指を差し出すと、

野性むきだしの顔をする。

そして、マッハの早さで食いつかれる。

痛いっ!
そして、気を抜くと、部屋はサバンナかと思う荒れっぷり。

ぬいぐるみを二頭で解体するわけだが、これは、野生動物が狩りをして得た獲物を、仲間うちでバラバラにして食す行為を模している、と言われる。
つまり、家にいながらにして、サバンナで繰り広げられる、弱肉強食の獣の世界を体験できるのだ。
その真剣な様子にしびれたかと思うと、
人間の愛玩対象となった、「笑顔」を見せたりもする。

おお、おまえら、犬よ。
君たちは野性を残しながらも、人間に愛される機能も発達させたという、非常に神秘的な生き物なのだ。
だから、犬と一緒に居るのは楽しい。
たとえ、家がぼろぼろにされても。
たとえ、部屋が犬臭くなっても。
たとえ、朝早くから、犬のトイレ掃除が待っていようとも。
ああ、好きだ。