毎日、ハリウッドで撮ったドキュメンタリーの編集をしています。
現場にずっといて、その対象を見ていたにもかかわらず、プレビューしてみると、現場とはちがった印象を受けたり、現場で気づかなかったことに気づいたりする。
映像を通して、現実を知る…ような感じ。
現場で感動したことは映像でも感動的な場合もあるし、思ったほどじゃなかったりもする。
もう、この仕事何十年もやっているのに、いつまでたっても、発見があり、新鮮であるけど、毎回、決して気を抜けない。抜いたらボロボロになる。
上達して楽になるってことがない。
毎度たいへん。
とほほ。
まあ、上達して楽になり、目をつぶっていてもできる、となったら、それはそれで飽きてしまうのかもしれないけど。
けど、ハイビジョン映像の怖さもある。
ものすごく細部までクリアに映るから、肉眼では気づかなかったものが映っていたりするのです。
たとえば、人の目。
目に表れた狂気や心の空洞も映し出してしまう。
非常にひやっといたします。
そんなわけで、当分、編集室に通ってます。