山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

映画「ハングオーバー!!!」1~3

LAから帰るヒコーキのなかで、なにげなく「ハングオーバー3」を見た。

シリーズになっていることをうすぼんやり知っていたし、予告編も見たことがあったけど、「結婚式に間に合うか?」っというタイムサスペンスと、「二日酔い」というキーワードから、割と平和なコメディかと思って、見てなかった。

が。

いきなり、シリーズの3作目から見たにもかかわらず、「うわ、面白いじゃん」

しかも、ところどころのジョークがきついというか、しゃれにならないような、差別的なものもあるし、好きな方向のものでした。

おー、ちゃんと1からフォローしなきゃ、ってことで、ハングオーバー1,2とDVDで見ました。

「親友の結婚前の独身パーティー」のミニ旅行…のはずが、とんでもないことになって、結婚式ギリギリに戻ってくる……というコンセプトは、「サイドウェイ」から発想したのかな、と思った。

「サイドウエイ」のがずっと上品で切なくて、ひとの気持ちの交錯を描いているけれども、「ハングオーバー」もちがった方向で、ぐずぐずで面白かった。

けど、このシリーズを見て気になったのが、「マドンナ不在」ってこと。

ハングオーバー1は、大学時代の親友のひとりが大富豪の娘と結婚することになり、新郎をともない、独身最後の旅にでる。イケメン教師のフィル(ブラッドリー・クーパー演じる)、生真面目な歯科医ステュ、そして、新婦の弟でデブでオタクのアラン、新郎(名前忘れた)の4人は、ラスベガスを目指す。

ホテルのスイートルームに4人で泊まり、カジノ、酒、女…みたいなとりあえず、ふつうの「悪い遊び」をするはずだったのに、アランが酒に大量の麻薬をこっそり入れたことから、4人ともぶっとぶ。

目が覚めたときには新郎がいなくなってた…。ということで、イケメン・フィル、歯医者のステュ、ギーク・アランの3人で新郎を探すことになる…。

酔っ払って記憶がない…という誰にでも経験のあるお話しをものすごーく大げさにしたもの。3人とも全く記憶なし。ホテルの部屋にはありえないはずのものがいろいろあったり。

で、部屋に残された手がかりからいろいろ辿っていき、とんでもない目に合いながらも、結婚式には超ギリギリに間に合いました…となる。

シリーズ2も形式は同じで、今度は、歯科医のステュが結婚することに。それもタイで。…ということで、お約束の独身最後の飲み会…のつもりが、また、記憶がぶっとんで、見知らぬ場所で、いつもの三人が目を覚ます。

今回いなくなっていたのは、新婦の弟で優秀な医大生。で、また、彼を探して、あっちこっち。殺されかけたり、サルを助けたり…、まあ、いろいろ。

で、それぞれ面白いんだけど、「サイドウエイ」みたいな、特別な女性との出会いがない。もちろん、一夜だけのことだから当然でしょうけど、このシリーズ、通してみてても、「女性」とか「恋愛」とかまったくかすりもしない。

憧れの女性に出会ったりしない。出会うのは、ストリッパーや売春婦たち。けど、こっちのがリアルかもしれない。独身最後の夜に、そんな運命的な出会いがあるはずない。

こういう男子3人組…のものって、日本の漫画などでも定番で、だいたい、イケメン、博士(メガネ)、デブ(あるいはちび)みたいな、組み合わせが多い。

これも、そうなっている。イケメン・フィル、メガネ歯科医のステュ、デブのアラン。

で、こうきたら、絶対、3人がほれる、マドンナがいるんじゃないの?

けど、そんなのなし。ここらへんに妙な新しさを感じました。

日本もアメリカも、ほとほと、男子のみなさんは、恋愛や女性に興味をなくしているんじゃないかなー。

それより、男同士でつるんで、バカやっている方が、ずーっと楽しい、セックスのときだけ、いてくれたらいいよ、女は…って思ってんじゃないか、そんな気がしました。

つくづく、「恋愛」の流行って終わったんだなーと思いました。

70年代くらいから「ラブ&ピース」で女性を対等な人間と扱おうって雰囲気が生まれて、対等な人間との関係としての恋愛、が生まれて(それまでは、単なる性的存在でしかなかったのかもしれない)、で、恋愛が一世を風靡したんだと思うけど、すっかり、それは廃れました。

世界レベルで。

で、戻ってる、っていうか、新境地を迎えているのではないかと昨今のエンタメを見ていると思うのでした。

備忘録として、最近見たものを書いておきます。

映画「Paper boy」…「プレシャス」の監督の、奇妙な事件もの、というか、青春もの?
映画「オンザロード」…ビートジェネレーションのバイブルと言われた、ケルアックの「路上」(日本語タイトル)の映画化。今日、見たんだけど、良かったなー。

舞台「ぬるい毒」…原作・本谷有希子、演出、吉田大八。…刺激されて、今、原作小説、読んでる。

来週から、テレビ番組の編集が始まり、せっせと働かねばなりません。

夏休みは……終わったのね…。