山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

革命と結婚。

福島の原発がさらに大変なことになっている。

プルトニウムが検出された…驚いた。

といっても、今すぐ自分はどうすることもできないので、昨日の報告を。

昨日は、友人の結婚式&披露宴だった。@香川県高松市。

式場の窓からは、穏やかな瀬戸内海が見渡せる。



抜群の天気。空は青く、太陽は輝き、風はまだ少し冷たかったけど、春の気配がした。

ふたりは、瀬戸内海をバックに、愛を誓う口づけをした…。



アベマリアで新婦が登場するという、ちょっとウルっとくる式でした。

式の後、中庭に出て、ブーケトス。

ブーケが空を飛ぶ瞬間をキャッチ。



キャッチとは、カメラに収めた…という意味で、私が花束をキャッチしたわけじゃないので、ご心配なく…。

さすがに、参加したりしませんことよ…w。

この日の新郎は、エジプト在住の通訳&コーディネーターである。

2年前、エジプトに、「イスラム教徒の恋愛観、結婚観」を取材に行ったときに、お世話になった。

20代半ばなのに、とても優秀で、いろんなことにまっすぐなひとで、ひとつもスレたところのないひとであった。

取材テーマがテーマなだけに、恋愛や結婚についてもよく話した。以来、メールで連絡をとったり、彼が帰国した時は、食事に行ったりと、友達のように仲良くなった。(世代はずっと下なのにね)。

エジプトに革命が起きたときには、彼はカイロにいて、フェイスブックで安全を確認したりしてた。その後、日本政府から帰国勧告が出て、戻って来て、その後、仕事で、イエメンに行き、そこでもデモが起こって、再び日本に戻った…という、この数ヶ月は、めまぐるしい時であったそうだ。

そんな彼が結婚するという。

これは絶対行かなくては…会ってひとこと、お祝いを言わなくては…そんな思いで高松へ行きました。

高松は、昨日の日記にも書いたように、神話の世界が息づいているような、なだらかな山が点在する、のんびりと美しい場所だった。こういう場所で育つと、彼のような素直な少年ができるんだなーとしみじみ思った。

市内には、猫塚、姫塚、小塚など、「古墳」がある。この形状がね、ピラミッドなんですよ。石を積み上げてつくるスタイル。現在は、崩れてしまって、ピラミッドのような形はしていないけど、あきらかに、エジプトのピラミッドと共通のものを感じた。

もしかして、高松とカイロは昔からつながっていたんじゃないか…そんなことを思う。

彼はとても、エジプトを愛していて、結婚後は再びカイロで働くようだ。アラブ人の友人も多いみたいだし、旅人目線だけれど、現地にとても溶け込んでいるように見えた。

結婚式は、華やかなものだった。地震以後、暗い気持ちにとらわれがちだったけど、目の前でニッコリ笑う新婦を見ていたら(…新婦は、満面の笑顔という言葉がぴったりで、しじゅう、ニコニコしていた)、どんな時代、どんな災害が起こっても、ひとを愛する気持ち、求める気持ちは変わらず、それが支えになっていくのだなあと深く思った。

大きな災害が背景としてあるからなのか、新郎新婦の人柄か、わからないけど、(たぶん、どっちもあり)、なぜか、しょっちゅう、涙が出そうになった。ぐっと来るシーンが多かった。

なかでも、最後に新郎のお父様が、述べた言葉には胸を打たれた。

「一万キロも離れた場所に、息子が行ってしまうのは、さびしいけれど、彼の選択を認めてやりたい。そして、そんな息子についてきてくれる嫁とそれを許してくれた嫁のご両親に感謝したい…」

このような主旨のことを話された。

一万キロ。アラブ世界。しかも、革命が起きたばかりの国だ。

そこへ、息子を再び旅立たせるのは、どんなにか心配だろう。親なら、このまま、ここにいろよ、と言いたいだろう。

けれど、自分の心配する気持ちをおさえ、息子の選択を信じてやろうとする気持ちが痛いほどわかった。せつなかった。

東北では相変わらず、たいへんなことが起きている。先はどうなるかわからない。

でも、ふたりの人間がともに手を差し伸べあい、一緒に生きようと決める姿には勇気づけられた。気持ちが晴れ晴れしくなった。

新郎は、おだやかでお茶目なひとなのだが、もしかして、強烈な運命を持っているのかもしれない。

エジプトで革命が起き、日本で大災害があった年に、結婚してみせるなんて……

ドラマチックすぎるぜ…。

幸せを心から祈る。