山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

映画「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」

そんなわけで、今日は、WOWOWで録画してあった、映画「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」という、2013年のヴェネチア映画祭、金獅子賞受賞作を見ました。

ローマを走る環状線(高速)のまわりに暮らすいろいろな人たちの生活をつづった、ドキュメンタリーです。

ナレーションなしで、説明もいっさいないです。

イタリアというと、センスのいい、料理の美味しい国、というアホみたいなイメージを持っておりましたが、
みごとにぶち破られます。

イタリアの劇映画も、インテリアがかっこよかったり、ファンションもすてき!という作品が多いので、
イタリア=センスよし、みたいに勝手に思いこんでましたが、この映画には、そういうイタリアはゼロでありました。

いわゆる、女好きのイタリア男、というステレオタイプも出てきませんよ。

描かれるのは…

環状線の救急車で働く男、沿線で客をとる年取ったゲイの売春婦、貧しい高層アパートで暮らす人々、

ポールバーで踊るヌードダンサー、害虫を研究する虫学者…など、思い出せるだけでこれだけで、もっといました。

とにかく、いろんな人たちのいろんな暮らしが出てきて、いくつあったか数えられません。

共通しているのはみんな貧しいことか…と思ったら、趣味の悪いデコラティブな家で暮らす、小銭ありそうな家族もいましたから、一概に貧しいひとだけを撮っているわけでもないようです。

そこにあるのは、おしゃれなインテリアも最新のファッションも美味しい料理も、まったくかすらない、イタリアの暮らしでした。

描かれるひとたちは、それぞれが個性的なのに、なぜか個体として印象に残らない。

環状線を俯瞰で撮影したカットが出てきます、言ってみれば、彼らは(登場人物たち)は、この環状線という動脈にすくう害虫、あるいは、生き物のようにも見えます。

しかし、害虫だからって、悪いものとは限らない。虫たちは、ただ、虫であり、彼らを害虫と決めるのは、人間の勝手ですから。

その人間たちも環状線にすくう害虫なのだ…とは見終わって、少し時間がたってから感じたことでした。

ドキュメンタリーなんですが、時々、演じているのか?と思うようなシーンがあります。

低所得者が暮らす高層マンションの部屋の様子がいくつか出てくるのですが、おそらく、窓に小さなカメラを固定して、まわしっぱなしにして撮っている。

それぞれに許可を得て撮ったのだと思いますが、音もかなり鮮明に撮れているので、すごいなーと思いました。(テクニカル面ですが)

ということで、以上です。

本日は、篠崎で行われた、「ちばわん」のいぬ親会に行って来ました。

天気が不安定でしたが、大盛況でした。

なかにすこぶる可愛い犬がいて、もらってしまいそうになりました。

楽しかったです。