番組、ご覧下さった方々、ありがとうございます。
とても反響が大きくて、やってよかった〜と思っています。
収録が8時間だったと驚かれる方もいるようですが、
「普通です」というか、
映像作品を作るというのは、そういうものなのです、と申し上げておきたい。
私はドキュメンタリーも作っていますが、1年間取材することもよくあることですし、
映画では、200時間撮影して、2時間のものを作ったりしています。
ドキュメンタリーとトークを一緒にするな!というご批判もありましょうが、
通常の「100分de名著」でも、一話25分を撮影するのに、2時間近くかけてますから、
今回、特別収録時間が長かったわけではないです。
放送時間とあまり変わらずに撮影しようとしたら、ドラマレベルの台本が必要になってきます。
トークと言えども、ドキュメンタリーの要素がありまして、
出演者たちが話し始めてみないと、何が起こるかわからないんです。
もちろん、私なりに綿密に練った構成台本がありますが、
それでも、やってみないとわからないんです。
用意していたテーマからずれたり、思っても見ない展開があったりします。
そういうトークを「盛り上がった」と評しまして、編集は大変である一方、
作り手冥利に尽きる瞬間となります。
ああ、それにしても、たくさんの方に見えてもらえたみたいで、本当に嬉しいです。
これからもやっていこうと思いました。
せっかくなので、2011年に上野千鶴子さん、東大最後の授業を収録した
「生き延びるための思想」(講談社 DVD)もご案内しておきます。
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