山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ベストセラー作家への道2

と、前回までのお話はざっと9年前のことである。9年?そうあと1年多かったら10年になってしまう9年前なのだ。そんなにも前からセコセコ小説を書いていたんですねえ。バカみたいに。この世にはモブノリオ氏や金原ひとみ氏のように、初めて書いた小説で新人賞とってそれがそのまま芥川賞とって、「一夜明けたら大女優」てな展開をするヒトもいるわけだし、とかくマスコミはそのようなヒトを大きく取り上げるので、なんだか、簡単そうに見えるわけですが、事実はそんなものではないのですね。大部分のひとにはそんなラッキーな手は回ってこないものなんです。そして、私にもそうそう回ってきませんでした。
 例えば、大ヒットされている片山セカチュー恭一氏だって、かなり苦労された模様です。小学館の「きらら」という雑誌のwebページに当時のことが書かれていました。何度小説を送っても文芸誌に載せてもらえなかった、どころか受け取りましたの返事さえこなかった、とある。私だけではなかったのである。ちゃんと正賞とっているヒトでもそのような対応だったとは。全く、厳しい世界なのだ。
 その厳しさにしびれつつも、厳しいからこそ惚れ込んでしまうような部分もあって、書き続けてしまったのかも。だってテレビやってると、次々放送になって飛ぶような毎日だったから。
けど、いつまでも相手にされない小説をなぜ書くかって。それは、また次号で。