山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

生きていく生きていく、わたし

そんなわけで、熱は下がらず、ぼーっとしたまま、営業したり、書き物したりしています。
今日から7月で、7月というのは、12か月のなかで、一番好きな月であります。
自分の生まれ月だからかもしれませんが、なんたって「夏」のど真ん中、海の日もあることだし(ついでにわたしは海の日生まれ!気に入ってます)、7月ってだけでわくわくするではありませんか。

例えば、「世界のすべての7月」という小説があります。翻訳したのは、村上春樹さんです。わー、これを聞いただけでわくわくしますねえ。読みたくなりますね、もちろん、読みました。7月らしい懐しさに溢れる一品。

「8月の濡れた砂」という映画もありましたね。ひと夏の恋に関する少々残酷な内容です。8月はちょっといたい。陰がある。
「9月には帰らない」という松任谷由実さんの曲もありますね。9月になるとぐっとこう、すべてがもの悲しい。

ほおら、やっぱり、7月でしょう。
夏休みは始まる。海開きはある。花火大会もある。浴衣も着れる。かき氷を食べられる。ビアガーデンが楽しい。枝豆も緑。セミの声も賑やか。

そして、なんといっても、夏は夜。枕草子さんもおっしゃっている通り、暑かった一日が終わり、日がかげり、風がほんのり涼しくなる夜、海辺を散歩したり、海が遠かったら、近所の公園でも、まだアスファルトに残る昼間の太陽の熱をわずかに感じながら、吹き抜ける風の心地よさに、打たれ、ぼんやりする。

この夜の無防備な感じが夏の醍醐味のような気がします。
(先日、初夏の夜、埠頭のアスファルトの上で、友人とねころんで、月を見、波音を聞きました。いろんな意味で危険なんですけど、でも、気持ち良かった~)

というわけで、本来は、熱は下がらない、相変わらず、待人は来らずで、「いやになる」感じを書こうと思っていたのに、本来の前向きな性格がもたげ、うきうきした日記になりました。
しかし、もう一つ理由があった。ミクシィの日記に、「ベイビーシャワー」読んですごく良かったって書いてくれた方がいて(マリさん、thanks)、それで生き返ったのでした。
ほんと単純です。つくったもの、ほめられると、どこまで走っていく。ご主人を追いかける飼い犬みたいです。