山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

バカ発揮。

昨日、村上春樹さんの「走ることについて語るときに僕の語ること」を読んだ。ほんとうにうっとりするような文章と、ストイックなマラソンのお話と、小説家の暮らしが書いてあって、とても胸を打たれた。やっぱり、巨匠だ。

で、自分も生活を立て直したいと思い、毎日のマラソンは絶対無理だけど、まず、「人生を立て直せ!」と紙に書いて、デスクの前にはった。標語を書いてはるのが好きなんですね。(このほか、デスクまわりには、「1日10枚」「痛みを抱えて立ち上がれ」「アンンチェインマイハート」など、わけわからない標語がいっぱいはってあります。さぼって、よそ見をしたときに標語が目に入って、逃げられなくするためでした。(受験生か、おまえは)。

という決意があったにもかかわらず、散々な一日でした。朝、病院の約束を寝過ごしました。時計を見ながら、今、病院行ったら、眠くて死ぬ…と思い、死ぬくらいなら、寝ようということで寝ました。起きたら15時でした。午後、ちょっと葉書を印刷しないといけなくて、アップグレードしてからなにかと使い勝手の悪いプリンタで印刷するも、全然うまくいかない。ので、プリンタ殴ったら、自分がこけて、ヒザを打ちました。痛かった。腫れてます。

そんなに苦労して葉書を印刷し、それとともに小包を出しに、コンビニ行きました。で、夜ご飯食べてたら、突然、小包をまったく関係ないひとに送ったことに気づきました。「きゃーやば」と思って、コンビニに電話すると、「○○郵便局」に行きました、と言われる。○○郵便局は、うちから車で10分ほどのところですから、「よし!」とばかり、ぼろぼろのパンダ号に乗って、小包を追いかけます。

深夜なのに、○○郵便局、混んでます。ざっと4人くらいひとが並んでる。対する局員は2名。最初のひとは、ゲーム関係のひとらしく、ゲーム会社の書類を山ほど送っていて、それに手間取っている。もうひとりの女子は、預かってもらっていたらしい〒物を探してもらってる。ものすごく待つ。で、次のお嬢さんは、「電話もらったんで来た」と言ってる。なにげに話を聞いていると、それは、大学の入学願書。彼女、それに切手はらずにポストにいれたらしい。で、親切な局員が電話して教えてあげたようだ。その女子いわく「あ、切手いるんだ」…。「最初から大学の宛名が書いてあるから、大学が払うのかと思った」と主張される。このひと、大学受験以前に、学ぶことがあるのでは。

まあ、深夜の郵便局ってエキサイティング。ま、自分も充分、変なひとです。
「ご用件は_」と言われて、「小包を取り戻したいんです」と応えるわたし。「さっき、コンビニのひとに聞いたら、ココにあると言われて」。で、探してもらう。数分経過。

戻ってきた局員さん、「もう、さいたまに向けて出発しました」「ええーっ」。私がぼんやりご飯を食べている間に、わたしの小包は、区界を越え、、さらに県境も越えて行ってしまったのだ。「うわ、どうしよう」と困っていたら、「取り戻し請求」というのができるとのこと。そんなのあるんだー。明日の朝、埼玉の郵便局でとめてくれるらしい。良かった。で、取り戻し請求に550円、もとの郵送代と合わせると1550円かかって、小包が戻ってくることになった。ほんとにねーバカですねー。毎日走るどころか、無駄なことばっかりやってやがる。そもそも、おまえの人生そのものが無駄だだが。

村上春樹さんの本読んでて、すごいなーうらやましーなーとしみじみ思う。専業作家になると決めて、結構うまくいってた店をしめてしまうとか、自分で決めたペースで毎日走る、書く、とか。かっこいいなあ。そして、ずっと第一線を走ってるんだもんなー。いいなー。あやかりたいなー。いやいや、ノーベル賞の候補にもなった作家と自分を比べてもしょうがないけど、ある意味、今日のわたしは、小包をおいかけたマラソンだった。(車だけど)。ダメか。