山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

映画の稽古場にて。

今日は、友人が、映画を撮っているので、その稽古場に行ってきた。

舞台は、大学の自主映画サークル。主人公の大学生が監督で…、彼が映画を作っている間に、小さな事件が起きて、その後…みたいなお話。

自分も大学生の頃、自主映画を作っていたので、懐かしい気持ちになった…というより、稽古場が、早稲田なんだもん、いやおうなく、懐かしくなるよ…笑。

自分が自主映画サークルに入ったのは、ものすごく映画が好きだったとか、映画通だったからではなく、1番、傾倒していたのは、小説、要するに文学だったんだけど、文学サークルとか文芸誌を作るクラブに入ろうという気持ちにはならなかった。

なんか、若くして、ブンガクとか小説とか言っているひとって、恥ずかしい感じがしたのだった…失礼。

あと、小説を書いたりするのは、ひとりでできるから、わざわざサークルに入る必要はないと考え、「若いうちは、若者同士が集まってー、わーって体動かして、なにかするのがいいなー」と思っていたのだった。

一応、スポーツ系もやっていたのだけど(テニス)、生来の運動神経の鈍さにより、すぐに脱落し、未練もなかった。

しかし、ブンガク的なるものへの魅力捨てがたく、物語を紡ぐこともできつつ、ひとと関われそうなものとして、「映画」を選んだのだった。

似たようなものに、「演劇」というのがありますし、ワセダというところは、芝居関係も盛んだったんですけど、舞台は、畏れ多くて、近寄れなかった。妙に恥ずかしかったし。

…なわけで、気楽に、自主映画のサークルに入ったんですが、考えてみると、自分の運命を変えたかもしれないなーなんて思う。そこで出会ったひとたちとは、今でも仲良しだし、結局、あの四年間が、自分の人生を決定づけてしまったかもしれない。

映画のサークルに入ったことで、深く映画を見ることになったし、自分でも作りたくなって作ったし、流れ流れてテレビ業界に就職し、その後、小説を書くことになるわけですが、映画を撮ることにもなり、ふー案外、10代のほんの少しの気持ちが、大きく人生を左右しているのだなあと思いました。

なので、今日の稽古はとても、懐かしく、とても、愛らしく感じながら見ることができた。今、ここにいて、自主映画を撮っているコたちよ、その遊びみたいな時間が、気づくと一生続いたりしちゃうんだぞーっと。

もちろん、違うに道に行った友人もたくさんいるけれども。

帰り道、ちょっとワセダをぶらぶらして帰りました。昔からある店を探して、感傷に浸りったりしつつ。

夜は、「踊る大捜査線 THE MOVIE」を六本木ヒルズで見ました。劇団「ハイバイ」の岩井秀人さん出てた-。あと、小栗旬って、すごい、かっこいいと思いました。キャリアが似合うなあとしみじみ。新しい時代の新しいヒーローが現れたんだ…と思いました。