山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ドキドキのトークショー。

今日は、高原秀和監督の「セックスの向こう側 AV男優という生き方」のトークショーに行って来た。

試写で見た時、いろんな面から話せる映画だと思ったし、いくらでも語れると思ったので、軽い気持ちで出ることにしたんだけど、トークの前にあらためて映画を見て、ひゃーなんてことを引き受けたのだろう(汗)となった。

初めて見たときは、ドキュメンタリーの構成、どうあるべきって視点で見たりもしたし、そもそも「AVの世界」ってだけで、驚いたり、怖がったりしないもんね、と強がっていたのだ。

上映後はテレビ業界、出版業界で働く女子らと飲み会になり、わーわーきゃーきゃー、非常に盛り上がって話した。だから、余裕だと思ったのだ。

が。

それはやっぱりクローズドの空間のなかでのおしゃべりだ。一方、トークは、小さな映画館とはいえ、お客さんの入った公の空間なのだ。

そういう公の場で性について語るには、勇気と覚悟がいるってことをトークの直前になって気づいた。

だいたい、観客はどんな人たちだろう。AV男優に興味を持ってきたひとたち…たぶん、ほとんどが男性だろう。

そういう観客にとって、自分などもっとも興味のない対象ではないだろうか。(やっぱり年齢的にね)

それに気づいたら、来るべきじゃなかった、できれば帰りたい!と急速に思ったけど、高原さんに迷惑かけるし、今更、びびって何を守ろうとしてるんだよ!と考え直して、登壇した。

で。

話してみたらやっぱり、面白かった。

高原さんとは結構長い間の友人なので、気心が知れていて安心して話せたし、途中で参加した、黒田将稔さんという男優さんもこちらの質問にいつも真摯に答えてくれてて、だんだん、平常心を取り戻し、いつしか、聞きたいことを尋ね、しゃべりたいようにしゃべる…となっていた。

さらに途中で歌人の枡野浩一さんも現れ、またまた面白い展開に。

枡野さんは、ご自身は草食系なのに、やりちん男に興味ある!という考えて見れば、中学生みたい男性で、そこにAV監督とAV男優が同席するというアフリカのサバンナみたいな状態に。

けど、高原さんも黒田さんも優しくて、ちゃんと話してくれるので、盛り上がり、トークの時間がどんどん長くなりました。

楽しかった!刺激的だった。

終了後は、高原さん、枡野さんと近所でご飯を食べて、二人が案外似ているキャラであることを発見しました。

何事も怖がるよりやってみたほうが楽しいね。

そんな夜。