山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ザ・ノンフィクション 犬と猫の向こう側

6月3日、10日と、「ザ・ノンフィクション 犬と猫の向こう側」の放送が終わりました。

前編の視聴率もとてもよくて、たくさんの方にご覧いただけたようです。

「犬猫みなしご救援隊」の中谷百里さんのところも、「電話が鳴りっぱなしだった」と聞きました。

たくさんの方に見てもらえて、とても嬉しいです。

多頭飼育崩壊については、昨年の秋から取材を始めましたが、いろいろ衝撃的なことが多く、

ロケ中も編集中も、考えることが多かったです。

とても悩みました。

私自身が犬が大好きで、今も2頭飼っていますが、精神的に犬に甘えている部分がたくさんあります。

だから、犬や猫が好きで飼っているうちに、たいへんなことになってしまうケースを見ると、

自分もそうなる可能性があると何度も思いました。

このブログでも書いていますが、「立派な人間だけが、犬と猫を飼うことができる」とは思わないんです。

最初はちゃんと飼おうと思っていても、人生、何があるかわからない。

急に仕事がなくなるかもしれない。

病気になるかもしれない。

想像できない事件に巻き込まれるかもしれない。

世話ができなくなる可能性は誰にでもある。

そういうときに、「困りました、もうできません」と正直に言って、相談できる場所があったらいいと思うのです。

困った時に困ったと言えず、知られたら、「責められる」と思って隠す…

それが事態を悪化させていくと思います。

これは、犬や猫を飼うだけではなく、たとえば、子育てでも介護でも仕事でも言えることだと思うんです。

「ダメだ!」

「困った」

って言える場所があること。

話せる相手がいること。

それだけで事態はずっとよくなる。

そういう場所や相手が増えるように願っている。

犬も猫も一度飼ったら生涯引き受ける覚悟は必要。

でも、どうしようもなくなった時に、「助けて!」と言える場所も必要なんです。

……

「ザ・ノンフィクション」は関東ローカルなので、

「どうやったら見られますか?」という質問を多くいただきます。

地元のフジテレビ系のテレビ局に連絡してみるのもひとつの手段です。

希望者が多い場合には、放送される場合もあるからです。

(これまでも「ザ・ノンフィクション」のphaさんのシリーズは、人気が高くて、全国各地で放送されました。)

(YOUTUBEとかに番組を上げるのは違法になりますので、お気を付けて。)


犬と猫については、これまでもやってきたけど、

これからもやっていくつもりです。

映画「犬に名前をつける日」のDVDも絶賛発売中。

自主上映会のお申し込みも随時、受けております。

最後に、今回は、中島みゆきさんの「ファイト!」をテーマ曲にしてみました。

「闘う君のことを 

 闘わない奴らが笑うだろう」

という歌詞が中谷さんにぴったりだったからです。

 がんばっているひとには、どうか 優しくできますように。