山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ハナプロについてお話しいたしまする。

NHK文化センターにて、「ハナコプロジェクト」について、お話しすることになりました。

教室でお話ししつつ、オンラインでも受講できるそうです。

 

犬猫ものの取材を始めて、早10年、何を考え、どのような方法でやってきたか。

テレビは7本くらい作りました。

映画は1本。 本は、三冊書きました。

そして、ついに、保護活動を直接始めることになったわけですね。

 

そこへ至る経緯、気持ち、ハナプロを一緒に作ることになった石田ゆり子さんとの出会いなど、お話して参ります。

 

1時間の講義と30分の質疑応答があります。

 

犬猫もののトークともうひとつの面は、「人生後半、ちがう生き方を考えた」みたいなことも話そうと思っています。

 

取材する立場から、実際動く立場に変わること、それまでやってきたのと違う分野に挑むことは、それなりの挑戦ではありました。

 

聞いてもらえたら嬉しいです。

 

教室受講

https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1255992.html

オンライン受講

https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1258633.html

 

戦争でも壊せないもの

4月にウクライナに取材に行った時のことを、朝日新聞のsippoに書きました。

 

sippo.asahi.com

戦争が始まって2ヶ月。

どうなるかわからない状態だったのですが、行く事にしました。

記事にも少し書きましたが、ドキュメンタリー映画の監督、渋谷昶子さん(しぶや のぶこ)から、以前にこんな風に言われたんですよね。

「迷ったり、わからなくなったら、現場へ行きなさい。行けば、何を撮るべきか、

わかるから。撮れば次も見えてくる」

今でもこの言葉に支えられています。

時々よくわからなくなります。何を撮ろうとしているのか、何を伝えようとしているのか。

そういう時は現場に行くとわかることがあるんですね。

「これを撮ろう」「ここはやめよう」って感じます。

資料を読んで、興味をもって取材に行ったのに、どうも先を続ける気にならないときもあります。逆に、偶然居合わせたところで、「わ、すごい」と思うこともあって。

 

なので、「行こう」という気持ちのまま、取材に行きました。

その時の記録になります。

 

 

「働きたくない!」が帰って来ます。

phaさんを取材した番組がまた、放送になるようなので、お知らせです。

 

あ、これは一番最初にphaさんと仲間達を取材したものです。

確か2013年の放送。

「働かざる者食うべからず」という戒めがまだ、有効だったころ、

「働きたくない!」とゆるやかに宣言して、その後の「働きたくない」ブームを牽引した

番組です。

ネット上で話題だった「メキシコの漁師」の話をCGで作ったりしました。

ドキュメンタリーといえば、汗と涙と叫び声、あるいは、潜入とか○○に迫る!というイメージがありますが、

このドキュメンタリーはですね、特に何も起こらず、熱いひとはひとりも登場せず、夢も語らず、けんかも罵倒もありませんでしたが、とても好評でたくさんの方に見ていただきました。

そして10年近くたっても再放送されるという人気ぶりでございます。

 

この機会によろしかったら、ご覧ください。

 

わたしもずいぶん、働かなくなりました。

 

「ザ・ノンフィクション お金がなくても楽しく暮らす方法」

CS放送(フジテレビTWO)

8/3(水) 28:40~29:30

 

https://otn.fujitv.co.jp/schedule/two/next2_week.html

 

http://otn.fujitv.co.jp/b_hp/917200055.html

近況です

5月20日から始まったハナコプロジェクト。

おかげさまでクラウドファンディングが大盛況で、ものすごくたくさんの方から支援をいただいた。ありがたすぎる。

一方で対応することもたくさんあり、自分の普段の仕事と重なり、始まって一週間くらいはほぼ寝れないくらい忙しかったです。

なれないことも多いし、動物愛護についていろいろ取材してきたつもりだったけど、実際やってみると、やはり全然ちがいました。まだまだ知らないことがたくさんある。

 

お問い合わせのメールとメッセージを読むだけで、一日が終わるという日々。

お答えするのが難しい案件もあり、パソコンのまえで悩みまくる。

このままいくとメンタル壊れるかもしれないと思いましたが、参考意見を聞きながら、

いろいろ助けてもらいながら、なんとか1ヶ月半を過ごしました。

 

他の仕事が全部後回しになってしまいました。

そんなわけで、sippoのウクライナ日記の2回目もようやく書きました。

 

がんばっていきまっしょい。

 

sippo.asahi.com

 

ハナコプロジェクト・インスタライブのお知らせ

ハナプロ インスタライブのお知らせ
 6/10(金)21:00よりインスタライブをすることになりました。
 ハナプロへのご支援をたくさんいただいたので、お礼の気持ちを伝えようと思いました。
 わたくし、代表理事の山田あかねと理事の石田ゆり子さんとやります。
ハナプロ立ち上げへの想い、医療費支援のしくみなどについても、この機会に改めて詳しくお話させて頂きたいと思っております。
【日時】 6/10(金)21:00〜 (予定)
 【開催アカウント】 @hanako_project
 
※視聴にはインスタグラムアプリのインストールが必要です。
フォローしなくても視聴は可能ですが、フォローして頂けると、ライブ開始通知が届きます。
アプリをインストールの上、
是非、「@hanako_project」アカウントのフォローをお願い致します。
(類似アカウントにご注意下さい)
 たくさんの皆様のご視聴をお待ちしております。

ハナコプロジェクト、始めました!

保護犬、保護猫、野良猫への医療費支援をするしくみを考えました。

今日、5月20日より、一般社団法人ハナコプロジェクトが始動しました。

1年くらい前から準備を始め、昨年の夏に法人を立ち上げ、いろいろ勉強しながら、今日を迎えました。

一緒に立ち上げたのは、俳優の石田ゆり子さんです。

これまで、「ザ・ノンフィクション 犬と猫の向こう側」や「花子と先生の18年」などのナレーションをお願いしたり、nhkbsの「家族になろうよ」で司会をしてもらったりしてきました。

その度に、「犬と猫のために、なにかできないか」という話になり、どんどん、話が進んで、ハナコプロジェクトを立ち上げることになりました。

詳しくは、ハナプロのホームページにも書きましたので、ご覧ください。

クラウドファンディングも始まります。

readyfor.jp


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どうぞどうぞよろしくお願いします。

 

ウクライナ&ポーランド取材日記1〜戦争中でも動物を救うひとたち

4月17日から5月3日まで、ポーランドとウクライナに行って来ました。

ロシアがウクライナに侵攻したニュースを見て、とても心を痛めていましたが、あるとき、犬と一緒に避難している人の姿を見て、そうか、戦争って動物も巻き込まれるんだなとあらためて思いました。

彼らはどうなるのだろうと検索すると、いろんな動物愛護団体が、戦争中でもがんばっていることを知って、胸の奥をぎゅーっとつかまれる思いがしました。

えらい、つよい、大事だよね。

どんなときでも動物を助けるひとがいる。戦争中なのに。

……そんなすごい場所に行ってみたい。動物を助ける人に会いたい。できれば取材したい。

そういう気持ちが止められなくなり、長年一緒にドキュメンタリーを作っているカメラマンとともにポーランドへ向かいました。

ワルシャワの中心部

到着したポーランドの首都ワルシャワはイースター(キリスト教の祝日)だったこともあり、にぎやかでお祝いムードに満ちていました。

街中にはウクライナの応援グッズを売る売店や緑と黄色のウクライナの国旗カラーにライトアップされたビルもありましたが、隣の国が戦争している危機感のようなものは感じませんでした。

 

翌日、車で4時間くらいかかって、ウクライナとの国境近くの町、プシェミシルに行きました。テレビのニュースなどでもよく紹介される、ウクライナからの列車が着くところです。

プシェミシル駅

駅舎は歴史ある建物らしく、外観も構内も美しかったです。

そして、構内は、避難してきたひとたちのためのコーナーとかお知らせとか、相談に乗ってくれるボランティアもたくさんいて、「ウクライナのひとを助けよう」モードにあふれていました。

 

黄色いベストを着たひとがボランティアで、私が話を聞いたかたはニューヨークから手伝いに来た、と言ってました。避難したひとに「なにか、困っていることはない?」と話しかけたり、ウクライナ語の通訳をするひとがいたり。すごい熱気でした。

 

 

(18歳から60歳までの男性はウクライナ国外に出られないので、避難してくるひとは、女性と子供たちがほとんどでした)

避難してきたひとたちのなかには、犬や猫と一緒の家族も結構いました。

「どこから来ました?」「犬と一緒でたいへんじゃなかったですか?」

…などの質問をしました。

長時間、列車に揺られて疲れているだろうに、みなさん、こころよく答えてくださって、

申し訳なくなるほどでした。

そして、犬を飼っている者のひいき目かもしれませんが、動物と避難している方達は思ったより、ずっと明るいんですよね。動物と一緒にいることが気持ちをなごませたのかなと思いました。

そして、なにより、避難してきたひとたちを助けようという盛り上がりに一番、心を打たれました。

行く前はですね、「国境近くの町は騒然としているから危険」みたいなことを言うひともいて、どんな感じだろうとドキドキしていました。

もちろん、私の知らないところで、恐ろしいことが起こっていたのかもしれませんが、

私が一番に感じたのは、世界はこんなにも友愛に満ちているということでした。

なんとかして、避難してきて、たいへんな状態のひとのために役に立とうするひとたちがたくさんいること、そのことに一番、心を打たれました。

戦争の悲惨さを伝えることもとても大事だけど、そんな渦中でも、

なんとかしようとするひとがたくさんいるってことを、私は伝えたいと思いました。

これから、16日間の滞在記を書いていきます。

朝日新聞のweb版のsippoさんにも明日(5月20日から)書いておりますので、よかったら、そちらも是非。

 

犬の気持ち。

歌人の枡野浩一さんから、大きな絵本が届きました。

 

シロのきもち

うちの薄茶色のハルに見せています。

 

シロがいろいろ家族と会話する絵本です。

犬と暮らすのはこういう小さな出来事のつらなりの良さですね。

ありがとうございました。

ザ・ノンフィクション再放送のお知らせ

phaさんたちの生活に密着した最初の番組

「お金がなくても楽しく暮らす方法」ですが、

CS放送(フジテレビTWO)での放送日時が

決まりましたので、お知らせ致します。

 

「花子と先生の18年 ~人生を変えた犬~」も、

また新たに決まりました。

ご確認何卒よろしくお願い致します。

 

(フジテレビTWO)

 

5/8() 6:00~6:50 

お金がなくても楽しく暮らす方法

 

5/19(木) 18:00~18:50

花子と先生の18年 ~人生を変えた犬~前編

 いろいろ、何回も放送してもらっております。

 

 

5/20(金) 18:00~18:50

花子と先生の18年 ~人生を変えた犬~後編

 

 

https://otn.fujitv.co.jp/schedule/two/next_week.html

 

https://otn.fujitv.co.jp/schedule/two/next3_week.html

 

http://otn.fujitv.co.jp/b_hp/917200055.html

 

phaさん、再び。

はっ。ブログを更新しないうちに、新年になり、冬は去り、さくらの季節も過ぎてしまいました。

今更ですが、今年もよろしくお願いします。

 

以前、制作しました、日本一有名な元・ニート、phaさんを取材した番組が下記にて放送になります。

人気企画でありまして、この後も、何回か放送される予定です。

日程が決まりましたら、また、ここで告知いたします。

(フジテレビTWO)

4/17() 6:00〜6:50

会社と家族にサヨナラ… 〜ニートの先の幸せ 前編〜

 

4/24() 6:00〜6:50

会社と家族にサヨナラ… 〜ニートの先の幸せ 後編〜

 

https://otn.fujitv.co.jp/schedule/two/next2_week.html

 

https://otn.fujitv.co.jp/schedule/two/next3_week.html

 

http://otn.fujitv.co.jp/b_hp/917200055.html

 

わたくしは、相変わらずです。

ロシアによるウクライナの侵攻に胸を痛めています。

(一応、大学時代にロシア文学を専攻した身としては、ドストエフスキーやトルストイを生んだ、ロシア、どうしたんだ!目を覚まして、という気持ちです)

 

また、映像業界の性暴力についても、たいへん痛ましく思っています。

長くこの業界にいて、なぜ、もっと改善できなかったのか、自分でもできることがあったのではないかと思っています。

これから、このテーマに向かっていきたいと思っています。

 

ひとまずは、phaさんの再放送のお知らせでした。

自分としても大きな転機になった作品です。

 

働きたくない、という気持ちが市民権を得るきっかけになったかと思っています。