山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

NONFIX効果?

昨晩、「NONFIX」
「韓国における日本文学のあいまいな軽さ」が再放送になり、そのせいか、昨日からこのブログのアクセス数が飛躍的に伸びている。

たぶん、番組を見た方が、「こいつ何者?」って感じで、私の名前を検索して、ここへ来たのだろう。

そうやって、このブログへいらした方、はじめまして。山田です。
私は、ずっと20年以上テレビのディレクターをやってきた者です。そして、2年前に小説を出してからは、作家業もやっています。

自分の本が韓国で翻訳されて、嬉しかったのと不思議だったので、自腹で調査し、企画書をいろんなところへ持って歩いて、フジテレビで採用してもらいました。

文学っていうと、自分の好きなことを好きなふうに書くことだと思っているひとが多いし、基本はそうだと思うけど、でも、実は文学も歴史の流れから自由ではないってことが、結構、最近は忘れられているのではないかと思います。

韓国で文学事情を調べてそのことを一番強く思った。だから、今の日本の「売れるが勝ち」文学も
「読み易いマンガ風小説」も、「十代デビュー」もひとつひとつの作品は作家の自由意志で書かれているとしても、大きな時代の流れのなかのひとつだってことを再認識しました。

番組の出来とはして、ちょっと要素が多過ぎてまとめが甘かったかなという反省もあります。
ただ、テレビ番組である以上、決まった時間におさめないといけないし、予算内で、仕上げ時間を守ることも大切なので、あの時点で自分にできるギリギリの作品です。

長くテレビの仕事をやってきたから、自分の好きな文学というテーマを自由に作れたことはすごく嬉しかった。20年やってきたことです。これだけは、自分でも誇れることです。ひとりで、コツコツ番組作ってきたから。

そんなわけで、NONFIXが縁でここへいらして下さった方、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。そして、良かったら、小説「ベイビーシャワー」「すべては海になる」読んで下さい。

よろしくお願いします。