山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

小説家が生まれる夜

阿川大樹さんの「覇権の標的」出版記念パーティーへ、お出かけ。

阿川さんは今年51歳なのだが、噂には聞いていたが、若い、マイナス10歳くらいには見える。
そして、にこやかで優しそうな方だった。

一緒に行った仲良し編集者さんは、「作家さんてどっか陰のあるひとが多いけど、阿川さんはすっごく明るくて作家とは思えないほど」と言っていた。

確かに物書き系のひとは、人見知りだったり、引っ込み思案だったりするひとが多いのかも。(自分もそうだし)口でうまく言えないから書くってこともあるだろうけど。(などと書くと、自分はテレビの仕事の時など、エラソーにいろいろしゃべりまくって、企画を説明したりしているから、「おまえなんか、人見知りじゃないじゃん」と思われるかもしれないけどさ)

でも、一方で時代が変わったのかもしれないなーと思う。明るくて優秀な作家さんというのもアリなんだろうな。というよりむしろ、時代の流れはそっちかもしれない。

なんてことはともかく、阿川さん幸せそうだった。そしてその気持ちはよ~くわかる。
私も最初の本が出た時、すっごく嬉しかったから。自分も歌がうまかったら、歌い出したいほどでした。

阿川さんは多才な方で、ヨット乗りでもあるし、バンドもやってらっしゃるようで、パーティでもギターをかき鳴らし、歌っていた。ハッピーな感じだったなあ。

外はすごい雨と寒さだったけど、集まったひとたちのお祝いする感じはとても熱かった。

パーティーの後は、ヒルサイドテラスの「アントニオ」で軽くご飯。アントニオって小学生の頃、六本木にある店によく、父と行った。その頃は、赤いギンガムチェックのテーブルクロスのイタリア食堂って感じだった。今はもう、すっかり老舗。久しぶりにいったら、客は私たちだけでちょっとさみしかったけど。

そんなわけで、不思議な縁で結ばれている作家、阿川大樹さん。彼の存在は、年齢とか時間とかを気にして、すぐ落ち込む私にとっては、ずっと励みだった。しかし、本当に良かった。心からおめでとうとまた、言いたい気分。