山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

「旅のチカラ 柳楽優弥 21歳の決心 ハリウッド俳優修行」

そんなわけで、演出番組のお知らせです。

本日、

10月11日(火)20時より 
 
 「旅のチカラ 21歳の決心

  柳楽優弥ハリウッド俳優修行」


  NHKBSプレミアム
  


柳楽優弥くんが、ハリウッドの名門演劇学校に入って、悪戦苦闘しながらも、自らの道に目覚めて行く様子をおさめた番組がオンエアになります。

リーストラスバーグ・シアター&フィルムインスチュチュートは、「ゴッドファーザーpart2』にて、アカデミー助演男優賞にノミネートされた、俳優、リーストラスバーグによって作られた学校です。

リーは、かの有名なニューヨークの「アクターズスタジオ」の芸術監督で、創成期からのメンバー。

マリリンモンローやジェームスディーンに演技を教えた人としても知られる人物です。リーの編み出した「メソッド」という演技法は今でも世界中で使われているもの。俳優で「メソッド」のことを知らないひとはいないくらいです。

そんな学校へ、柳楽くんが入学し、演技を一から学んで行きます。それにかなり密着して撮りました。

久しぶりにがっつり、ドキュメンタリーを撮った実感がありました。

ひとつには、柳楽優弥という人間が、天性の俳優である一方で、正直でありのままで、まことにドキュメンタリー向きだったことがあります。

タレントや有名人のドキュメントは何度も撮ったことがありますが、たいていのひとは、ドキュメントといっても、カメラの前で芝居をしている、「素の自分」を演じている。

しかし、柳楽優弥は、ほんとにまんまでした。素直とも言えるし、こんなにまんまだと人生たいへんだよな…という感じでもありました。

そして、もうひとつ、とても面白かったのが、やはりこの学校。

超有名なスタニフラフスキーシステムから始まった、メソッドという演技法で教えるのですが、これがすごい。

目の前で、俳優たちの芝居が変わって行く様子を何度も目にしました。この学校の先生は、現役の映画監督、演出家、俳優たちなんですけど、(「sex and the cityに出てる人にも会いました)、とてもレベルが高い、
そして、真剣。

そして、いい人たち。

なので、仕事を超えて、すごい楽しかったし、面白かった。ドキュメンタリー撮りながら、自分も「演出ってなに?」ってことを学びました。

そんなわけで、とても一生懸命作った番組。友達であり、もっとも信頼しているカメラマンに撮ってもらったし、編集も超ベテランの巨匠に頼み込んでやってもらいました。ナレーションは、仲良し俳優、村上淳さんがやってくれた。

というわけで、ホント、見てほしいです。我ながら、よくできたと思うし、評判もよいです。

ぜひぜひ!