山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

毎日新聞に書評掲載!

神様っているんだな、なんて思った。

と、のっけから、奇妙なことを言っていると思われますが、ほんと、そんな気分です。

まず、今朝(月曜日)、友人の編集者から電話。
「『本の雑誌』2月号の巻頭、「今月の一冊」に「すべては海になる」が取り上げられてるよ。読んだ?」

もちろん、全然知らなかったので、出版社に連絡したところ、すぐに記事をファックスして下さった。
ほんとだ、表誌をひらくと最初のページにかなり大きく「すべては海になる」の写真がある。それでもって、1ページほとんど使って、拙著のことを取り上げてくださっている。ありがたい。

「本の雑誌」関連では、12月に北上次郎さんが日経新聞でも、拙著を取り上げてくださったし、ほんともう、一生、購読しなきゃね。中野の方面に足をむけて寝られません。

そしてさらにうれしいことが。

夕方、春から始まるNHKの番組の打ち合わせに行って、ぼんやり歩いていたら、知り会いのプロデューサー(女性)が、「読みましたよ!」と笑顔で近づいてきた。あ、自分の本、読んでくれたのかなーなんて思ってたら、「昨日の毎日新聞で大きく取り上げられてましたね」と言われた。
「え?そうなの」

これも全然知らなかった。それで、毎日新聞のHPにいった。そしたら、あったじゃないの。
毎日新聞書評ページ

(玲)とあるのは、芥川賞作家の大岡玲さん。
とても博学な方である。料理から文学から語学まで詳しい。
文学界で小説をみてもらっていた当時、担当の編集の方(巨匠です)が一緒という御縁もある。

あんな優秀で聡明で文学に造詣の深い、小説家らしい小説家の方から、こんな言葉をもらえるなんて、
ほんとうれしい。身をよじって泣いてよろこんだ。(ほんとに泣いたよ)

それからもうひとつうれしいのは、
書評の覧には、敬愛する丸谷才一先生も執筆していらっしゃる。丸谷才一さんと同じ紙面に自分の名前が載っただけで、死んでもいいくらいしあわせ。

だってさ、丸谷先生も私の本についての書評を読むかもしれないじゃないか。そして、丸谷先生が、「ひとつ読んでみるか」って気分で拙著を読むかもしれないじゃないか。丸谷才一さんのような小説がいつか書けたら死んでもいい、とずっと思ってきた身だ。こんな日がくるなんて。

最近、プライベートできついことが連続しており、ほとほといやになっていた時期だけに、こうして、自分の書いたものがほめてもらえると、少なくとも、何人かのひとには届き、そして、なんか言いたいな、なんて思ってもらえたんだ、まだ、自分もやることあるんだ、と思えて、バカみたいだけど、神様っているんだな、と思った。

自分ってついてる。しあわせだ。
もう、だめだ、と思っていたらこんなこともあるなんて。
はしゃぎ過ぎ?
だって、うれしいんだもの。

頑張って、小説書こう。

大岡玲さんに、最大級の感謝を。