山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

メトロのなかで。

今日も疲れ気味なため、写真なしで失礼。

春みたいな、夏みたいな一日だった。けれども、そのさわやかさの恩恵を受けることもなく、昼間は、原稿のチェックに追われ、夜は編集に行ったので、あっけなく一日が終わってしまった。

それでも、ひとつひとつ、仕事が片付いていくのはうれしい。達成感というやつかしら。だんだん、家にいることに慣れてきたし。本日、久しぶりに地下鉄に乗ったら、ちょっと妙な気持ちになった。それは、見ず知らずのひとたちが、こんな狭い空間にギューギュー詰めにされているのって、異常なことなのではないか、ということ。

混んでいたので、つり革争奪戦に敗れて、頼るものがなくて困った。幼い頃から、山手線のラッシュに洗われて、鍛えられたてきた身、いわば、混雑する電車はふるさとみたなもののはずなのに、ちぃーとも懐かしくないし、帰りたくない場所であった。

電車に乗ってて、ちょっといいなあ~と思った風景は、神保町で乗ってきたおじさんが、紙袋をごそごそやって、買ってきたばかりの本を取り出し、愛しそうに見てたこと。どれから読もうかなとか、これは面白いぞとか思いながら、幸せそうに、本を見てた。う~ん、自分もそんな風によろこばれる本を書きたいなあ。

なんてことを考えたり。久しぶりの地下鉄も、楽しいのであった。