山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

世界の果ての・・。

「世界の果てのビートルズ」というスェーデンの作家の小説を読んでいる。スウェーデンでは、大ベストセラーだったようだ。タイトルと、スウェーデンにひかれて買ったのだけど、なかなかどうして、新鮮な感じ。

スウェーデンの北の果ての街が舞台で、主人公の少年の、子供時代から青年までのエピソードが、割と脈絡なく語られていく。ものすごい寒さと、それほど昔ではないのに、貧しいというか、何もないというか。それと深く根付いている宗教。フィンランドはムーミンの国だけど、スウェーデンにも、妖精はいっぱいいる。あれだけ寒くて、冬が長くて、森が深いと、ファンタジーが生まれやすいのかな。

「小説」に抱いていた固定観念が、気持ちよく、するりとかわされる感じと、全然関係ないのに、懐かしい感じが混ざって、楽しめる。なんだか、いい。

中原昌也氏が小説を読んでいる間しか、小説書けないっていってたけど、しみじみそう思うのでした。