山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

本など必要ない暮らし方。

昨日のつづき。「世界の果てのビートルズ」について。

主人公は、スウェーデンの北の果ての小さな村に生まれ育った男の子。10歳のころ、初めて、レコードってものを聞いて、その時、ビートルズやプレスリーに出会ってぶっ飛ぶ。それで、友達と手製のギター(!)でバンドを始める。こんなエピソードがいろいろ続くんだけど、なかで、彼の父親がこんなことを言ってる。

「本なんか読むな。本なんか読むから、考えごとをするようになって、考え事なんかすると、うつになったり、死にたくなったりするんだ。木こりになって、毎日くたくたになるまで働いて寝て、尻の大きな女と結婚して、子供たくさんつくる。それでいいんだ」みたいなことを言ってる。

確かに、本読んで考え事して、考えすぎて、精神に異常を来すというのは、なくはないと思うけど。でもさ、もう、本を読み始めてしまったし、考え事をする習慣がついてしまったし、毎日倒れるほど働ける体力も能力もないんです・・・って感じ。一理あるんだけど、行動療法みたいなものかな。効く部分もあるけど、元には戻れないよなーと。

それに、頭をおかしくさせるのが本かもしれないけど、それを救うのも本だったりすると思うんだよなあ。そんなことを考えつつ、毎日少しずつ読んでます。

今日は日曜なので、深夜にお寿司を食べに行った。日曜の深夜に寿司食べてるひとってやっぱり独特で楽しい。声の大きなゲイのカップルがいて、幸せそうで面白かった。深夜食のあと、一週間分の食料の買い出し。これも深夜営業のスーパーで。今は、深夜でもなんでも買えるからなー。便利だなー。てなわけで、これからもうひと仕事です。4月からエッセイの連載がもうひとつ増える予定です。詳細はまた。