山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

芸術とお金儲け

月曜日。
今日も、テレ東の「カンブリア宮殿」見ちゃった。ゲストは、現代美術家の村上隆さん。アニメみたいな絵が、一億三千万円でフランス人に売れたりしていた。「売れる芸術」を標榜していらして、話もよどみなく、自分のスタンスをはっきりわかって、自信あるみたいで、面白かったなー。

ピカソやゴッホが売れたのは、サブタイトルのつけかたがうまかったから・・と言っていて、結構頷ける部分はある。以前、「迷宮美術館」(nhk)で、ゴッホがどうやって売れていったかを、取材して番組にしたことがあったけど、彼の場合も、彼を巡る物語が売れて(自伝になり、映画になった)、それがきっかけで、世界的に有名になっていくんだよなあ。もちろん、充分な技量があることは前提なんだけども。

売れるってことと、芸術ってことは、なかなか相容れないところもあるから、難しいよなあ。たくさんのひとに好かれないと、売れるってことにはならないからな。じゃあ、携帯小説のいくつかは、常にベストセラーの上位だけど、それが文学としていいかと問われてると、どうかなーと思う。ああいうものはああいうもので、存在しつづけるのんだろうけど、別のラインがあってもいいように思うし。

ひとことでまとめて言うのは難しいなあ。心に残った話は、「日本はびっくりするくらい平和だから」ってこと。たぶん、豊かで平和なんだと思う。それって、人類にとっては、かなり特異なことなのかもしれない。そういう平和状態にひとは慣れていないんだろうなー。犯罪も減ってるし、格差社会とかいっても、格差は広がっても、底辺がものすごい勢いで落ちてるわけではない。まさにみんなでぬるま湯に浸かってる感じなのかしら。

自分も充分、その平和の恩恵を受けております。ほんと好き勝手なことして生きてるし。100年前に生まれていたら、打ち首になっていたでしょう。ははは。今、生まれて良かったー。