山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

復活のきざし。butちょっとね。

鹿島茂著「悪女入門~ファムファタル恋愛論」という本を読む。

今更、なにかに入門してる場合か…ということではなくて、あくまで仕事の資料として読んだ。けど、すっごく面白かった。19世紀のフランス文学に登場するファムファタル=宿命の女たちを材にとり、いろんなお話が展開していく。最近忘れていた恋愛の醍醐味なども思い出し、同時に、やっぱり小説って面白いなあとうきうきした。

続いて、ミシェル・ウエルベクの処女作「闘争領域の拡大」を読む。ずいぶん前に買ってあったんだけど、なぜか、ちゃんと読んでなくて。すると、これもまた、すげえ、おもしろいのよねえ。「素粒子」などよりも読みやすいし。なぜか、フランスの不良村上春樹っぽい。(全然ちがうかもしれないけど)。この本の途中で眠りましたが、最近、夢も希望もないと思ってたけど、なんか、わくわくする小説読むと、そうでもないなーと思えてくるから不思議。(体調がよくなったせいもあるけど)。

ちなみに闘争領域って、加速する高度資本主義社会のことでやんす。

そんなわけで、長かった闘病生活も今日でピリオドということにして、徐々に仕事モードに。が、気づいたらすでに週末やん。平日は明日一日しかない。ぐぐ。それでもなんとか、働きましょー。

あ、12年前の今日は、自分にとって、ちょっと大きな出来事のあった日だった。そうだ。あの日からすべてが始まったんだ…なんて。ひみつ。