山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

OSの変更か。

長い旅行に出かけているようなもの…だった。風邪をひいて伏せっているというのは。

体調が悪いときは、それが治ることだけを考えてるけど、いざ、戻ったところで、前にいた場所に変化があるわけではないのでした。あるいは、不在ゆえ、悪化していることもないとは限らん。が、そんな否定的なことばかり考えないで、よきこと、たのしきこと、ゆかいなことを想像して、夢見て、ふわふわしようと思う。

じゃなきゃ、やってられんよ。年をとるごとに失うものは増える。元気とか美貌(ま、あったとして)とか、やる気とかチャンスとか夢とか友達とか残りの時間とか。失ったものを数えるときりがないので、これはやめることにする。かといって、「これから」のものを数えるのも、なんだか落ち込みそうなので、やめる。

つまり、「数える」というスタンス自体をやめないといけないと思う。思想体系の変換を要求されているのだ。(誰からか知らんけど)。これはもう、OSを取り替えるようなものかなあ。「数えない」おっと、最近のベストセラーで、加島祥造氏の「求めない」という書物がありましたね。加島さんは、老子の教えを説いている方ですよね。知人がこの方のDVDを作っていて、数年前にすすめられて、老子および、イェーツの詩集なども読んだな。「いちばん、うしろを歩いていく」というような。

でも、まだ、だめです。なかなか「求めない」という境地にはいけない。求めないとなったら、じゃ、もう、いいや、死んじゃお、という選択をしてしまいそうだわ。むずかしいなあ。

まだまだ、風邪の後遺症で、アタマ混乱中。

こういうときは、考えるのを中止して、眠ることにします。

追伸:最初に更新したとき、「求めない」の著者名が間違っていたので、直しました。失礼しました?