山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

カワイイものが好きでいいじゃないか。

日曜日。たまっていた家事関連を終わらせようと思い立つ。

Gパンの裾上げ。
冬物を洗濯やさんへ。
最近買った食器の整理。
ラグの洗濯。

こういうことをやってるとすぐに日が暮れてしまう。夕日を追いかけるように、ミニを連れて、久しぶりに有栖川公園まで行った。が、到着時にはすでに日没。真っ暗で、公園にはほとんど人がいない。いや、いなくても静かでいいのですが、日が暮れると有栖川ってかなり真っ暗で、ぼんやり歩いていると池に落ちそうになる。(落ちたことはないが)。

その後、ナショナル麻布スーパーの二階にある文房具店へ。ここはキッチンツールや掃除道具も売ってるし、なによりカワイイものが多いので、特に買うものがなくても、つい行きたくなる。そして、つい、無駄なものを買いたくなる。が、本日購入したのは、実用的なカトラリーケースのみ。

その後、食材を買って帰宅したら、夜九時過ぎていた。

夕食後、テレビのニュースを見ていたら、40代になってもカワイイものを好きな女性が増殖しているというニュースをやっていた。ひやっとする。わたしもカワイイもの好きである。が、さすがに、そんなにピンクでひらひらとか姫ファッションはしてない…してないつもり。20代の女子みたいな服を着ているひとのVTRを見てのゲストコメントが、遠慮がちで妙に気を遣っているように見えたのは気のせいか。

しかし。
これが草間弥生さんだったら、どーなのだ。いつも水玉みたいな派手な服着てるぞ。バイオリニストの佐藤陽子さんだって、大胆な柄のワンピースとかお召しだぞ。(おふたりは40代どころかもっと上だけど)。芸術家はいいの?でも、普通の主婦や普通の職業の人は、年相応の服を着ないといけないの?「いけない」これが、これまでの常識だったんでしょう。和服って、年齢と立場で着る着物が決まっていたもんね。結婚したら、振り袖は着てはいけない…とか。(振り袖には、「袖を振る」=男性への思いを伝える…だったかの意味があるから確か結婚したらダメなんだよね)。

そういうものが全部壊れちゃって、自由になったんだよね。善い悪いは別にして、現実がそうなっているのだな。でもさ。男の場合は、ずっと前から服装自由だったんじゃないのかなー。女だけが、年齢や立場で服やヘアを決めなきゃいけなかったんだよね。それって、結局男に対する、「わたしはひとのものです」「わたしはフリーです」という見分けやすさのためだったのではないかしら。(極論か)

まあ、いいか。しかし、自分も時々、どの服までOKなのか…と思い悩む。ソニープラザとかで買いたくなるからね。実際、ロケ用の服は必要だし。が、実際は、マックスマーラとかが好きなので、セーフではないかと自分的には解釈しているのだが。

しかし、VTRに登場していた女性は、若い頃は親の言いなりで、自分の好きな服を着たり、恋愛したりできなかった…と語っていた。それが答えだとしたら、今の40代カワイイものブームの背景とはちょっと違うと思う。「若い頃できなかったから、今、する」ってよりは、若い頃の趣味がそのままつながっているというほうが多いのではないかな。主婦になっても趣味を変えない…年をとっても趣味を変えない…ってことのように思う。自分はこっちだな。

結婚したり、子供ができたりすると、「妻」とか「母」という役割ができ、その役割に合わせて服を買うのだろうけど、残念ながらそういう役割がないから、ずっと同じなのだ、自分の場合。でも、母になっても妻になっても、趣味を変えないってひとが増えているのは事実でしょう。

男性の場合、夫らしいファッションも父っぽい服もないのではないか。服はみんな地続き。(パンクロックみたいなひとは別としてさー)。

ということで、フェミニスト的発言になってしまったけど、ちょっと気になるニュースでした。(というか、取材者の視点が…)。

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