山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

私を救った三人の京都人

相変わらずの暑さとロケ焼けがヒリヒリして、(心もヒリヒリ)、つらい日々ですが、そんななかにも光があるなーと。

今日は、「私を救ってくれた三人の京都人」のうち、偶然、2名から電話がかかってきた。

「私を救ってくれた三人の京都人」とは、自分が現在、小説&ドラマ(映画)の仕事をやり続けていられるような気持ちにさせてくれたひとたちのことだ。ホントにたまたま三人とも京都出身だったので、勝手に命名した。

1)一人目
このひととは、大学生の時に知り合った。某ピンク雑誌の編集長であった。小銭稼ぎで、いろいろ書いていた私に、「ちゃんとしたものを書け。文学を書け。その素質がある」と言ってくれた。このひとのひと言はのちにも励みになり、「自分は書けるはず」と思えるようになった。この方、現在は、大新聞社の地方局長になっていらっしゃる。

2)二人目
このひとからは、初めてドラマを撮らせてもらった。「やっぱり猫が好き」を1本しか撮ったことのなかった私に、連ドラを撮らせてくれた。この方のもとからは、現在、日本を代表する監督がたくさん出ている。彼らのデビュー作のほとんどがこの方のやっていた深夜ドラマなのだ。先見の明のある方なんだけど、とても気さくで楽しい方である。現在も、大ヒット番組のPをやってらっしゃる。

3)三人目
某大手広告代理店の方。江戸川乱歩賞の候補に何度かなったという経験を持っていて、代理店で働きながら、小説を書いていた。自分も書いているといったら、「時間は待ってくれない。テレビの仕事をやめてでも書け」と勧めてくれた。このひとのひとことがなかったら、日々の忙しさに紛れて、書くことを先延ばしにしたと思う。いい意味で焦り、書き始めたのだ。

偶然ながら、三人とも京都出身だった。年齢もみんな違うけど、「粋」な感じは似ている。そして、今日、このうちの2名から電話がかかってきた。新刊が出たばかりなので、「読みました」というメールをもらうことが多いので、そんなに珍しいことではないけど、でも、ちょっと不思議。

徐々に回復しているとはいえ、ベーシックに落ちていたので、電話がもらえてうれしかった。「まだ、自分は書いてもいい」って言われてるみたいで、うれしいのだ。

そんなわけで、気づくと金曜日。一週間、過ぎるの早すぎる。
時間よ、止まれ!って言いたいわ。