日々、気持ちがジェットコースターのように、上がり、下がりしている。
今日はすべて、うまくいき、傑作になるように思い、昨日は、もうお終いだ、破綻して、死ぬと思う。ほんとにもう、自分でもあきれるよ、この気分の上がり下がりの激しさについては。みなさん、すみません。
夜、友達の監督にいろんなことを電話で話すと、笑われる。映画の登場人物みたいな、うそみたいなキャラだと言われる。うー本人は真剣にやっているというのになあ。しかし、笑われてみると、自分が深刻に思うほどには深刻ではないようだ。どーも、過剰に反応してしまうからね。
ひととうまく関係を結べないから、半年とか家に引きこもって300枚とか500枚とか原稿用紙に文字を書いて、「わたしはこう思う」って生きているのだから、人間関係がもっと上手なら、小説なんか書かねーよと思う。言いたいことがちゃんと言えるなら、口で言ってるよ。言えないから、伝わらないもどかしさがあるから、小説とか書いてるんじゃないか。映画だって、言ってみればその延長線上にある。
が、演出の仕事は、たくさんのひとにまず、自分のやりたいことを伝えないといけない。そうしないと、ひとびとが動いてくれない。ここが肝心なのだ。そうやって作ったものを通じて、より多くのひとに、「わたしはこう思うんですけど、どうでしょうか」と尋ねるのが作品なのだ。ちがうか?少なくとも、自分はそう思っています。
そういうわけで、今夜は気分、やや上がり目。明日どーなっているかは神さまも知らないことだろう。クランクインまで、あと3日!
煮るなり焼くなりしてくれ~。