山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

新年のごあいさつ。



みなさま、あけましておめでとうございます。

とりあえず、今年のおせち料理。明治記念館のセットです。明治記念館、庭がきれいで好きなので、料理と庭は関係ないけど、頼んでみた。結構、美味しい。


カナも元気です。ミニも元気です。もう一枚アップしようとしたら、なんかできなかった。ま、いいか。

元旦なので、早起きした。といっても11時53分。ぎりぎり午前中に起きた。08年、いったい、何回午前中に起きることができるか。意外と深刻な問題だっ。

天気予報に反してだか、局地的な問題かわからないけど、暖かい。さすがに静かで過ごしやすい。うれしい。
年賀状を読むのも楽しみ。あーみんななんか、やってるなー生きてるなーって感じ。わたしも生きてます。(今、眠いけど)。

ことしのもくひょう。

1)なるべく、計画通りに書けるひとになりたい。

2)少しでいいから、普通の時間帯に生活したい。朝、起きたい!

3)あとは~無事ならいいか。

年末に小説家が出るふたつの番組を見た。一本は石田衣良さん、一本は柳美里さん。同じNHKの同じ30分の同じトライアル番組だった。ふたりの作家のありようを見て、しみじみちがうなーと思った。

柳さんは、私生活を公表してというか、材にとって描くひとだ。人生そのものも波乱で、古きよき時代の日本の小説家の系譜である。太宰治とか壇一雄などを彷彿させる。擬音で言えば、「どろどろ」「めちゃくちゃ」。形容詞で言えば、「激しい」「重い」。

一方の石田衣良さんは、私生活と関係ない(と思うけど)作品を淡々と(と見える)描きだすひとだ。書斎も白を基調にしたモダンでおしゃれな部屋だし、昔の文士のように酒飲んで暴れたりせず(たぶん)、カフェでケーキとコーヒーでプランを練る。きちんと締め切りを守り(少なくとも番組の締め切り内に仕上げていた)、ご本人もさらっとしていて、「さらさら」「軽々」、形容詞なら「キレイ」「スマート」ってところ。

いえいえ、昔だって、石田衣良さんタイプの作家はいたのでしょうけど、自分の感覚の中の作家って、どうも太宰治に代表される、酒、女、不良、自殺、破滅、的なイメージで、書けないと原稿用紙をくるくるとまるめてポン!と捨てたり、女のひと捨てたり、故郷捨てたりする感じでした。

今ってどうなのかなー。そういう破滅型のひとは、それをストレートに売りにしないと生き抜くのはたいへんなように見える。なぜなら、小説だけじゃないもんね。映画もある、テレビもゲームもネットもあるから、顧客の思いをすくい取らないと難しそうに思える。ある程度売れて、プロデュースしてくれるひとがつくか、破滅型なのに、自己プロデュース能力が秀でているという、一見相容れない素質を併せ持っているようなスーパーパワーのひとじゃないと大変だろうなーと。他人事っぽいけど。

そうゆうわけで、破滅型になれるほどには、器が大きくなく(小さく?)、軽々と仕事を仕上げていけるほどには、クールになりきれていない中途半端なスタンスですが、まあ、なんとかやってゆきましょー。自分は、作家カテゴリーのなかでは、テレビ出身で演出もやるし、脚本も書いたりもする、いろんな領域にまたがる、へんてこ種だけど、それはそれとして、できるところまでやろーと思ふ。

今年もよろしく お願い申し上げます。

(あなたの買って下さる一冊が、わたしの命の糧でございます!と選挙演説風にまとめて、そろそろ寝ようと思う。現在、午後4時。)