山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

映画「湖のほとりで」

銀座で、イタリア映画「湖のほとりで」を見て来ました。

イタリアのアカデミー賞10部門もとったという話題作。湖のほとりにたたずむ、意味ありげな初老の男ふたりのポスターといい、ひかれる雰囲気がありましたが……言葉選びが非常に難しいけど、テレビのサスペンスドラマっぽかったです。今はなき、火曜サスペンス劇場を思い出しました。

予告編を見た感じでは、イタリア版ツインピークスかな?と期待してたけど、非常にオーソドックス。とてもわかりやすい刑事ドラマだった。刑事のキャラクターといい、殺された17歳の美少女といい、被疑者たちのプロフィールも(たとえば、美しい娘を愛しすぎる父親とか、ダメな恋人とか、バイト先の妻帯者とか)、普通な感じ。ツインピークスみたいに過剰に異常なひとはひとりも出てこなかった。

古典的なサスペンスドラマでした。イタリアの田舎の風景は美しかったです。田舎で撮影するほうが得なのか…と思ったりしました。