山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

家族崩壊の先にある、希望について。

今日の(だと思う…)朝日新聞に載っていた、映画監督、山田洋次さんのインタビュー、面白かったなー。

テーマは、「家族」。

映画「男はつらいよ!」の主人公、寅さんは、普通の家族からはあぶれて、変なひとである。

彼の暮らす街のなかでも、「ちょっとへんなひと」として通っており、「勉強しないと、今に、寅さんみたいになっちゃうよ」って近所のひとが子供に、しかるときの材料になっているらしい。

…らしいと書いたのは、そういうふうに記事にあったからで、正直、自分、『男はつらいよ!』って一本も見たことがない。すみません。

でも、山田洋次監督のいわんとしていることはよくわかったし、面白かった。

それは、わかりやすい家族像っていうのが、まずあって、それからはずれるひととしての「寅さん」がいたということ。

その上で、普通の家族からはずれたひと…寅さんには両親がなく、妹とともに、おじさん、おばさんに世話になっている…仕事もちゃんとしていない…いつもふらふらしている…など、「普通ではないひと」であるけれども、まるで、「家族」のように優しくしてくれる環境にいる…ってこと。

その、家族じゃなくても、受け入れてくれる場所を描くことが、「寅さん」のもうひとつの側面であったと言う。

にゃーるほど。

それは、家族っていえば、血縁と考えていた多くのひとたちにとっては、新鮮なものだったのかもしれない。

けれでも、すでに、「普通の家族」像も壊れ、「寅さん」のような存在がそれほど、特異じゃなくなったので、今、作るとしたら難しいだろうなーと続いた。

確かに、働かないひと=ニートも多いし、父・母・子供二人みたいな、四人家族はすでに少数派なのだから、うまくまとめるのは難しいよね。

そこで、やっぱり、血縁によるのではない、新しい家族像ってやつに、自分も希望を見出したいなーと思う。

昨日の人生相談のように、夫がなくなり、子供がいない…つまり、血縁による家族はいない=さみしいという図式に、別に血がつながってなくなって、気持ちがつながっていればいいやん!という、考え方を提示するべきなんだなと思った。

家族幻想って元々は、「家」というものを存続させる目的で始まったものの、副産物でしかないように思う。そこにあんまり、大きな期待をすると、復讐されるような気がする。

昨日の日記のコメントにもあったらように、大切なのは、ともだち…かもね。

そうだ、偶然っぽいけど、「年をとったら、結婚していても、子供がいても、結局はひとり」という、鋭い発見をした、上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」が電子書籍になりました。

それに際して、拙者が、応援メッセージを書かせてもらいました。これもまた、不思議な縁であります。

「おひとりさまの老後」を読むと、家族なんてもう、いいやって思えるし、前向きになれるんだよね。

「おひとりさまの老後」電子書籍で登場