山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

酸素、入りました。



そんなわけで、自宅に酸素室を作りました。

ミニは貧血が治まらず、低酸素状態のため、普通の空気では呼吸困難になってしまいます。

そんなときのために、小動物用の酸素セットってあるんですね。設置にきてくれた方に伺ったところ、基本的に人間用にやっていたけれど、昨今は、ペット用にも貸し出している…とのことでした。

一見、すごく高そうでしょう。なにもそこまでって、思うひと、いること、想像できます。「アホかよ」とか。

でも、目の前で苦しんでいる犬をほっておくことはできなくて…。

あ、値段の話でした。そんなにバカ高くありません。

設置料と1週間分のレンタルで2万5千円くらいでした。そして、その後は、一日1000円くらい。1日千円で、息苦しいのから解放されるなら、安いものだと思います。

え?空気はタダだって?

はい。でも、低酸素状態のミニとっては、この生活が空気のうすい高山にいるようなものなのです。(動物病院の先生に教えてもらいました)。だから、酸素吸入が必要なんだ。

ミニは、この部屋に入って、少し楽になったようです。



もともと持っていたケージ(組み立て式)にビニールのシート(レンタル)を被せ、酸素濃縮器(レンタル)につないで、酸素を送ります。湿度を増やしたかったら、精製水を加えて、しっとりしたお部屋にすることもできます。

設置に来て暮れた業者の方が、すごく一生懸命な感じのひとで、「ミニ、楽になったみたい!」と言ってたら、
「そう言っていただけると、やってきた甲斐があります」としみじみ言ってました。

基本は「助けたい」「役に立ちたい」って思いから、仕事って出発しているんだよなーって思いました。この酸素吸入器のおかげで、助かる命…人間も犬も猫も…いるんだなーと思ったら、やりがいのある仕事なんだと思いました。

私は、ミニに酸素を吸わせている合間を縫って、衣装合わせ、本読みに出かけ、瞬間的に戻り、ミニの無事を確認してから、インタビューロケにも行きました。

大丈夫です。仕事はちゃんとやっています。

ミニの看病に没入していることは確かですが、そんなことをおくびにも見せず…(とは言い切れませんが)、いつも通り、クールにまじめに仕事はしています。(いや…いつも、やれていたか自信ないですが)、当社比で、普通に働いています。

ミニが奇跡的回復を見せることが、今、一番の願いです。

奇跡って起きないかなあ。

でも、奇跡じゃないんだよなあ。生きている以上、生き続けることは、ちっともあり得ないことじゃない。

ということで、お休みなさい。

今は、細切れに寝ているので、眠いんだか、覚醒しているんだか、不明の妙なハイテンションで暮らしている。

寝ても、ふと、寝ている間にミニになにかあったのではないか…という予感がして、起きてしまうのでした。でも、たいてい、その予感は当たらず、ミニは、平穏に寝ていることが多いのだけど…。


追伸:
現在、うちの犬のように、重病に苦しんでいる飼い主の方がいらっしゃった場合。こちらが持っている情報は、差し上げますので、必要な方はメールくださいませ。

ブログでは、動物病院名や酸素吸入器のメーカー、ペットタクシーなど、基本的に(一部書いてしまったけど)、匿名にしています。迷惑をかけてはいけないと思っているので。

でも、うちの犬のために知りたい!(猫も)という方には、惜しげなくお知らせします。