昨日は、新年早々、湿っぽくなって失礼しました。
初詣でおみくじをひいたら、中吉。
古きをすて、新しきにつくがよろし
あまりひとつのものにこげつきて 役にも立たぬことを思ひわずらうべからず
元気を出して 捨てべきはすて 進むところへ進むべし
…とありました。
えーい、うるさいわい!
ひとつのことにこげつきていますとも。
役にも立たぬことを思い煩ってます、ずっとずっと。
元気は出ないし、進めるとも思えない。
でも、あまりに、今の自分を表しているようで、びっくりでした。
さて、昨日の続きです。
ゴールデンレトリーバーの発祥の地、ツイードマス卿のお城あとです。
あたりにはなにもありません。
360度パンを敢行しましたので、動画でご覧ください。カメラはiphone4でございます。
<リンク:>
さて、この荒れ果てた城を前にして、自分が考えたことを、しょうこりもなく、昨日、披露しましたが、その後も、グシカン山歩きは続きました。
静かな森のなかへ入っていきます。
川幅が大きくなってきました。ディファにとっては、慣れた場所です。
あっ、遠くに滝が見える。
このあたりではちょっとした名所の滝だそうです。
滝見台へ向かって、上っていきます。
結構、きつい傾斜です。
おお、もう少し。
先にディーファが到着。
遅れて自分も…。平然としているように見えますが、ぜーぜーと息が切れて、死にかけてました。
滝見台から下を見ると…
すごい勢いで、水が落ちてました。こんなところにダイブしたら、ひとたまりもありませんね。…しませんが…。
しかし、顔を上げて、まわりを見渡すといい景色です。
滝を見た後、森の中へ入っていきました。
このあとは、コテージまで、デイーファと前後しながら、森のなかを歩きました。
とてもすがすがしく、気持ちのいい時間でした。
だから、涙も自然と乾いたんですね…っていうか、涙も凍る寒さでしたけど。
翌日は、ツイードマス一族のツイード生地を求めて、老舗の洋服屋さんへ行きました。
お気づきの方も多いと思いますが、「ツイードマス」さんのツイードは、あのコートやジャケットの生地になっている、あの「ツイード」なんですね。
それぞれの家柄をあらわす、タータンチェックがあるように、それぞれの貴族をあらわす、ツイードがあるそうです。
…ならば、ここまで来たんですもの、ゴールデンを愛する末裔として、ツイードマス一族のツイードで、スカートの一枚を作ろうじゃありませんか。
そんなわけで、グシカンから車で2時間ほどの町へ行きました。
「近所よ」と言われて、2時間かかったんですよー。近所って言わないですよね?
外観を取り忘れましたが、こちらが店内です。
とてもすてきなファッションをした、おばあさまの姉妹が経営されていて、働いている方たちも、みんなおばあさまでした。
みんな、タータンチェックのスカートはいているんですよ。しかもそれが、すごいかっくいー。
基本がオーダーなので、生地がいっぱい並んでいました。
「ツイードマス一族のツイードを探しています」と言ったところ、それはすでに、作られていないことがわかりました。
ツイードマス家が没落してしまったので、仕方ないのかもしれません。
「けど。ちょっとだけなら残っているわよ。見る?」
ということで、見せていただいたのが、こちら。
まあ、すてき。これで、スカート作りたかったなー。
でも、記念にと、ほんのちょっと切れ端をもらってきました。うふ。
さらに、結局のところ、タータンチェックのキルトスカートも購入しました。(後日アップ)。
そんなわけで、今日はここまでです。
明日から、急遽、八ヶ岳の温泉とゴールデンがたくさんいる場所へ行くことになりました。
なので、ブログがアップできるかどうか。
それから、一応、書いておきたいなーと思ったことがひとつあります。
自分が飼っていたカナとミニという犬は、ゴールデンレトリーバーという種類でした。両犬とも、ゴールデンのよき資質を持った、美しくて、優しくて甘えん坊の犬でした。
だけど、私は、「ゴールデンレトリーバー至上主義」じゃありません。たまたま、愛した犬がゴールデンだった…というだけです。
カナとミニが、雑種でも、シェパードでも大好きだったと思います。いや、犬じゃなくても猫だったとしても、いや、もし、生まれ変わって、会いに来てくれるなら、ゴキブリだって、歓迎する。
家に帰ってきたら、ゴキブリのミニがブーンって飛んできたら、どうしよう。それはちょっとヤだな…
そんな話はともかく、ずっとゴールデンレトリーバーにこだわった旅をしてきましたが、それは、なにかポイントを絞らないと、前に進めないと思ったからでした。
とにかく、悲しみの坩堝(るつぼ)から、抜け出すために、ミニの面影求めて、ゴールデンレトリーバー発祥の地に出かけたのでした。
そして、昨日も書いたように、結局は、自分の心のなかに、ミニの姿を発見することになったのですが、そう思えるまでに、時間と距離が必要だったのだと思います。
グシカンのあと、スコットランド南部のゴールデンのブリーダーさん宅へお邪魔しました。
旅のフィナーレにふさわしく、たっぷり犬との時間を堪能しました。
以下、次号です。