山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

文化の街、東京に。

京都疎開より、都内に戻りました。

ここ数日、ブログのアクセス数が増えました。

検索ワードを見ると、「京都 疎開」とか「疎開」って言葉でここへたどり着いた方が多いことがわかりました。

そうか、みなさん、疎開に興味があるんですよね。

京都にいて思ったことは、想像以上に東京の方が避難してきているってことです。ホテルのロビーや神社仏閣、居酒屋など、どこへ行っても、「うちも疎開なんです」という人たちと出会いました。

で、しばし、情報交換となります。

私の場合は、高齢の母が一緒だったので、同じように高齢者を連れている疎開組と話すことが多かったです。このほか、子連れ疎開組のひとも結構いて、ママたち同士で話したり、子供を一緒に遊ばせたりしていました。

関西に実家があったり、親戚がいる方はそのお家にいるので、あまり知りあうことはなかったです。ホテル疎開のひとたちとよく話しました。

みなさん、このまま、ホテル住まいでは、経済的に苦しくなるから、部屋を借りようか、それとももう少し様子を見ようかと迷っていました。

不動産の相場、京都も大都市ではありますけど、東京に比べたら、とても安いです。神戸、大阪も。私が知りあった方は、60平米で10万円のマンションを借りたと言ってました。(これ、西宮)

あと、京都だと、外国人の長期滞在者向けのゲストハウスがお勧め…とも聞きました。一泊1000円くらいからあるみたいで、今は、外国からの観光客が減っているので、探せば空いているようでした。

自炊もできるらしく、新しい布団を借りれば、すぐに生活できる…らしいです。ただ、この値段ですから、そんなに新しい、美しい施設ではないようです。…すべて、伝聞ですみません。

自分も一時、京都に部屋を借りたいなーと思いましたが、それは、疎開というより、単に憧れでしたので、実行せず、戻って来ました。

京都疎開、一週間。

結果的に言いますと、お金はかかりましたけど、精神的には安定しました。初めのころは「逃げてきた」罪悪感にさいなまれましたけど、少しすると、気持ちも落ち着き、クヨクヨしていても誰のためにもならないと気づきました。

そういう意味では気持ちを落ち着かせるために、疎開するのは悪くないんじゃないかって思いました。

それと、切実な問題として、乳幼児がいらっしゃる方は、疎開も選択肢のひとつではないかと。心配するレベルじゃないと言われておりますが、それでも心配してしまう場合は、ムリしないで、安心できる場所へ移ることもアリだと思います。

健康って、身体の問題だけじゃないですもんね。身体に影響はなくても、精神的にやられてしまうことだって、多々あるわけですから。

「大丈夫って言われても、心配してしまう」ってことは充分、考えられる。

自分は精神的に「やられ」やすいです。どっちかというと、身体より、精神が弱いです…とほほ。

…というわけで、「疎開」の話でした。

それから、今日、書きたかったのは、首都分散の続き。

昨日、大企業が大阪へ移動して、東京は単身者の街になる…って想像しましたけど、もう少し整理してみたくなりました。

もともと、東京に一極集中していたのが問題だったようなので、これを期に、用途別に分ければいいですよね。

経済の中心地は、大阪にする。商売人の町ですから、大企業や商社などは移転したらいいと思いました。お金儲けが好きなひとは、みんな、関西へ、行っちゃえ。

政治は、東北地方がいいと思いました。山形でしょうか。仙台や福島はこれから復興でたいへんだから、山形に政治の中心地を移して、復興支援もする。アメリカでいうと、ワシントンですよね。

政治をするひとは、多くのひとの幸せを考えるひとですから、これから復興していく東北に本拠地を置くのが正しいと思いました。

そこで、困っているひとを助ける。東京じゃなきゃイヤだ…なんていう政治家はそれだけ、ダメな奴ですよね。

でもって、東京は、(自分勝手な思いですが)、文化の町にしてほしいです。エンターティメント業界の町とする。

なので、テレビ局はそのままに、出版社、広告代理店、劇場、映画館、IT関係…これら文化中心の町にして、ここへ来たら、なんでも見られる、楽しめる、作れる、スタジオもいっぱいある、安い、役者もたくさんいる…作家も監督もエンタメの仕事を目指すひともたくさんいる。

みんな、ここに住んで、わいわい作りながら、暮らすっていいなーと。

パリとかニューヨークのイメージであります。

(できれば、パリなみの文化支援があったら、いいのに…いや、今は東北の復興が先でした)

おっと、重要な「オタク」さんたちを忘れておった。東京は「オタク」の街でもありますよね。

そういう人たちって、そんなにお金に執着がないし、グルメでもないし、「好きなもんつくれたらそれでいい」ってひとが多いので、地味な街にできると思うんですよね。高層タワーとかいらないし。

小さいけど、おもしろいひとがいっぱいいる街、東京…になったらいい。

そういう風にしたら、電力も分散できて、事故も起こりにくくなるだろうし、地価だって、東京だけがバカ高いってことにならないだろうし。

すでに首都移転の提案もあるらしいよ…って関西で出会ったジャーナリストは言ってました。

そういうカテゴライズがわかっていたら、東北方面から移り住む方も、「商売したいから、大阪にしよう」とか、
「物書きだから東京だ」って選択しやすそうですが…。

…と、素人が書きました。

自分は、大所高所からモノを見る…とか、政治的判断とか、この世でもっとも苦手なので、至らなかったらすみません。

…東京の自分の家にもどって、とてもほっとしています。帰って来たら、「水」が汚染されているかも…なんて物騒なニュースが流れましたけど、それでも、自分の家はいいもんですね。

京都のほうが、安全でしたが、自分の家はやっぱり、安心でした。

ひとの気持ちは、数値では測れないってことでしょうか。

あ、もうすぐ都知事選だけど、こういう公約言っている候補っていないかなー。